お茶ヒコってなんだよ

「マメヒコ」という名前の店を始めて5年になります。
マメヒコとは、マメとヒーコー。
あのヒーコーとはつまり、珈琲の逆さ読みでして。
寿司をシースーとか、六本木をギロッポンとか。
そういう風に「ヒーコー」。

日本古来のマメとヒーコーの店、で、マメヒコなのだよ。
と、あちこちで言ってきた5年ですが、
ボク程度のあちこちなどたかがしれてるので、
きっと初めてあっそって思う人も多いことでしょう。

そんなことはどうでもいんだけど。

そのマメヒコをはじめてからというもの、
毎年この6月は1ヶ月、お茶ヒコと称して、
お茶のメニューをがらりと変えてるのね。

6月は、珈琲なぞ飲まなくていいから、
みんなでお茶を飲んでね月間。
とにかくお茶を飲みましょうよ、
とオチャオチャ、の1ヶ月なんですよね。

あの、こんなこと言うもんじゃないんですけど、
ボクは珈琲より圧倒的にお茶派でして、お茶がなにより好きです。

お茶は珈琲に比べて体に負担がかからないんですね。
ボクの体質的にね。
珈琲はやっぱりカンフル剤というか、
よっしゃ、やるかという感じがあって、
リラックスというような気がしない。
そしてそのカンフル剤が切れたときに、
どさっと疲れる感じが珈琲のやなところ。
でもお茶はそうじゃないんですね。
あくまで個人の感想です。

じゃぁ、あんたんさ、好きなお茶ってなんなんさ。

ボクが好きなお茶ですか。では、ここにご紹介しましょうか。

あのですね、好きなお茶といいますかね、好きな飲み方ですね。
日本茶ですと、割合、濃く淹れたお茶とですね、冷たい水を
それぞれコップに二つ用意しましてね、
それを混ぜて飲むの。
そのときの気分で適当に混ぜて飲む。
これが、ぬるくて薄くて、いくらでも飲める。
これをがぶがぶ飲むとなんだか体中がすっきりします。
とてもすっきりします。

紅茶の場合はですね。
まず、カップに牛乳を割合なみなみ注いでおきます。
そこに、時間を置いて濃く出たポットから
カップに紅茶を注いでは飲み、注いでは飲んでゆく。
最初の一口はほとんど牛乳です。
でも、何杯か足すとちょうどよい具合になり、
それがとってもおいしい。
そのときは短い。
やがて、過ぎたころには徐々に濃くなっていく。
そこに少し角砂糖を足す。
最後は甘いキャラメルみたいで、
カップの底に溶けきれなかったジャリッとした砂糖。
もうこれこそが最高の紅茶デザートという感じ。

中国茶ですか。
中国茶は台湾のクンフースタイルで、
最初は聞香杯で香りを聞き、
あとは小さな茶杯で何十杯も飲みます。
最後はほとんどお湯みたいに
出がらしになるまで飲みきるのが好き。

どちらかというと東方美人より、
青くすっきりした凍頂烏龍茶が好き。
もっというと、凍頂よりも高いところでとれた
杉林渓というのが好き。
これでサンリンケイと読むんです。

ウバが好きとか、ダージリンがどうのこうのとか。
玉露がどうとか、お煎茶、お抹茶の裏とか表とか。
そういうことにももちろん興味はありますよ。
ありますけど、お茶なんて好きに飲めばぁと思うわけ。

でもね。ペットボトルのお茶は大嫌い。
なんだか、あぁいうのは、なんか抵抗あるんですね。

お茶は、茶葉と茶器があっこそのお茶だという思いはあるんです。
マメヒコではなるべくお茶の背景みたいなものを
きちんと知りたいと思ってやってますから、
毎年この時期にはスタッフ総出でお茶摘みをしに出かけたり、
台湾まで出向いてお茶を取り寄せたりね。

あさってから、お茶摘みです。
ほんとは今日明日だったの。
でも変えてよかった。土砂降りだもんね。
とはいえあさってもどうかしら。

今年のお茶ヒコは、ブレンド茶をいっぱい用意します。
いままでブレンドは邪道だと言って、やらなかったけど、
なんか急にやりたくなってみたり。
いまはそのテスト中に思いついてこれを書いています。

こうじゃなきゃダメなんてないのがお茶の好きなところ。
というわけであさってはおやすみですが、
6月はいろいろなお茶でお茶ヒコを。

細かいことはこの後スタッフが続けると思うので、ボクはこの辺で。

井川啓央
井川啓央
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