で、どうすんの?について

社交的ではないので、会合とかそういうものに出向くことはありませんが、

一対一で相談を受けることがあります。

相手は知り合いのことも、そうでないことも、半々くらいで、

見ず知らずのヒトの相談は、ドキドキします。

とりあえず会いたいと言われれば、全員に会ってみます。

会って話をするのはちっとも苦じゃありません。

深刻な相談のときもあります。堂々巡りで、一年近く同じ相談をされることもあります。

一時間いくらの相談料を取ったら、ボクは結構な金持ちになれるのになと思います。

相談を聞くという行為に値段をつけることを考え付いたヒトはすごいですね。

ボクは無料相談で、何時間も話をすることが多いです。

「こういうことがいやなんです。だからって、こうしたいというわけでもないんですけど」。

「こういうことがしたいんです。けど、いますぐできるわけではないんですけど」。

「いまはいんです。でも、先のことを考えると心配です」。

だからって、けど、でも、が何度も繰り返し出てくるヒトは、

否定(-)の否定(-)が肯定(+)になってしまっていて、

なにを否定してるんだか、なにを肯定してるんだかが分からなくなってしまっていますね。

友人や家族に相談した結果、こんがらがってしまった糸のまさに糸口を探して、

全く見ず知らずのボクに相談をしに来ているのだとわかってきます。

「混乱していることはもちろん自分が一番わかっています。

けど、そもそも『混乱してないヒト』っていうのがいるんでしょうか。

もしいるとしたら、それは何も考えてないだけなんじゃないでしょうか。
あっ、けしてそういうヒトを批判して言ってるわけではないですけど」

もはや何の話をしているのか、ボクにはさっぱりわかりません。

メディアの発達のせいで、いつの間にか、誰かの意見が自分の意見になってしまいました。

ツィッターで私は彼の意見を支持していると、並べれば、

それが、私の意見になってしまうのです。

それは自分が意識している以上に、大きな影響を受けていると思います。

その「パッチワーク オピニオン」は、

身の回りのたいしたことのない小さな問題を、

大きな問題に変えている気がします。

話しを聞いた後のボクの結論はいつも決まっています。

「で、どうすんの?」

自分の領域からはみ出す新しいなにかに踏み出さなければ、世界は変わらない。

自分の領域からはみ出す新しいなにかに踏み出せば、世界はがらりと変わるということです。

しっくりくるオピニオンを探している以上、問題は深刻になる一方で

解決のほうには進まないとボクは思う。

「それはわかった。で、どうすんの?」

「それを、ご相談しようと思って」

これでは、ご相談にならないんですね。

ボクの場合はどうかというと、

ほんとうに小さいころから、いつも見えない誰かに

「お前の意見はわかった。で、どうすんの?」

と聞かれていました。

見えない誰かが誰なのかボク自身もわからないのです。

なので、特定の誰かに相談というものをしたことはありませんのよ。

井川啓央
井川啓央
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