「かっこ悪いけど、好感が持てる」

いまの宇田川町店の場所に
渋谷店を作ったのが、
2007年の9月14日。
今年の秋、2017年の9月14日。
宇田川町店はちょうど
10年目だったのでした。

そのオープン直前に
ボクが書いたブログがこれ。

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【2007年9月9日のブログより】

みなさまのおかげさまで、
やっとここまでこぎつけました。
ほんとに大勢の方に
かかわってくださって、
その中には名前も存じ上げない、
大工さんやら塗装やさんやらも
大勢かかわってくださってますけど、
ほんとに皆様お疲れ様でした。
ありがとうございました。

今週 金曜日、
9/14の朝8時からスタートです。
まだまだ不確かなことだらけで
どうなるやらです。

スタッフは、
なんとか間に合わせました。
いろいろすったもんだでしたが、
まだまだすったりもんだりですが、
きっとみんな
がんばってくれると思います。

ただ。
オープンオープンと騒いでみたって、
始まってからが
ずっとずっと大切なんですね。
三茶ですでにやってるからと
いったって、渋谷は渋谷で、
まったく新しい店ですから。

同じとこと違うとこ。
そこを始まってから
ひとつひとつ探して、
答えていくのにきっと、
何年もかかるでしょうね。

そのとき、どんなメンバーが
そばにいて、その問題に
ひとつひとつ一緒に
考えてくれてるかは、
まったくもってわかりません。
でもきっと違った顔ぶれでも、
おんなじようなことを
やってるでしょう。

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今年の11月23日の勤労感謝の日に、
その宇田川町店で
タダヒコというのをやりました。

それを思いついたのが、
2008年のこと。

このときは、働きたいお客さんから、
お金を取る企画として
「タダヒコ」を提案しているけど、
実際今年やった「タダヒコ」は、
『働くお客さんたち』からは
いただかないで、
実際に『お店にいらしたお客さんから』
(ややこしいね)、
お心付けをいただくという
形でやりました。

そのときのブログがこちら。

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【2008年2月29日のブログより】

7月1日、マメヒコ三軒茶屋店は
その日一日、全品タダにします。
ドリンクもフードも老若男女、
ぜーんぶ無料。
だから、タダ(無料)ヒコ。
マメヒコで働く従業員が
お金を払えばいいのではないか。
全国からマメヒコでお金を払ってでも、
働きたいひとを
集めればいいのではないか。
そうすればお客さんはタダでいい。

これがタダヒコのからくりだ。

タダヒコはひょっとすると
いいことずくめだ。
まずお客さんはタダで
マメヒコを利用できる。

そして働く従業員は
お金を払って働くから、
元を取ろうと思って頑張る。

たとえば本業が大学教授
というひとがいたとする。
彼は珈琲が大好きで是非一度、
自分が淹れた珈琲を目の前で
美味しそうに飲む顔を見たい。
そのためなら
お金を払ってでも働きたいと。

たとえば紅茶に詳しい
システムエンジニアは、
インドの茶園まで良い茶葉を求め、
誰かにこの味を伝えたいと
心底思っている。
そんな機会があるのなら
お金を払っても働きたいと。

接客が好きな専業主婦や、
マメヒコが大好きな歌手や、
まぁ動機は何であれ、
お金を払ってまで働きたいのだから、
よほどの人材が集まることうけあいだ。
いつもよりも人数が多いから
接客も充実しているかもしれない。

そうなると今いる店員たちも
うかうかしていられない。
お金を払って働いてる
スタッフのほうが、
モチベーションも
質も高いとなると下克上だ。

こんな無茶に付き合ってくれる
それこそ奇特なヒトが
いてくれることが前提だが、
仕事とはなにか、お金とはなにか、
ひいては生きるとはなにかを
考える機会に「タダヒコ」は
なるかもしれない。

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過去を振り返るのは好きじゃない。
そしてあの頃はよかったとも思わない。

いつも、その時にいるヒトたちと、
その時の自分と、
その時持っているものが
すべてだと思う。

でも、昔の自分が
書いたのを読み返すと、
なんじゃこりゃとも思うけど、
いつも一生懸命だったことがわかる。
そして10年経っても、
それはちっとも変ってなくて、
今日もボクは一生懸命だ。
一生懸命は、かっこ悪いけど、
好意が持てる。
ドイツの文豪ゲーテは
こう言っています。

『他人が作った道を、間違いもせず、
脇目もふらずに歩いている大人たちは、
確かに立派かもしれない。
しかし。

誰も通ったことのない原野に、
自分自身の道を、迷いながら
作ろうとする子供や、青年の方が、
悪いが、わたしには
ずっと、ずっと好意が持てる。』とね。

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