エトワール・ヨシノが終わって

エトワール・ヨシノが終わった翌日は、緑が緑に見える。青が青に見える。
人が人に見え、花が花に、雲が雲に見え、風が風に感じる。

それはなんなんだろう。といつも思う。

暗いあなぐらの中で、ヒトの機微、
愚かさ、醜さ、おかしみ、悲しみを歌に乗せると、なにかが体の中で起こるんだと。
そう思うことにしている。

果たしてそれは、どういう思考回路なのか。
などと、自分の中のそれを詮索したり、
詳らかにはしたくないような気持ちになる。

ただ、そういうことが起こるなぁ、不思議だなとだけ思って、
そしてエトワール・ヨシノを忘れたくなる。

ヨシノさんは、もうどこか遠い、見ず知らずのヒトでいて欲しくなる。
近いけど、遠いヒトでいて欲しくなる。

いくつかお便りが、昨晩のリサイタルの後から今朝にかけて、ボクのもとに届きました。

夜中の手紙はそれぞれの思いが溢れていて、熱々炊きたてのあんこのようです。
炊きたてのあんこが、どういうものなのか。それはまたどこかの機会に話します。

ひとつだけお手紙をご紹介しましょう。

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私はマメヒコと出会ってからまだ日が浅く、
知っていることなんてどれくらいか分かりませんが、勝手に皆さんのこれまで
挑戦の日々、忙しさの日々、我慢の日々、喜びの日々、悩んだ日々、希望の日々、
いろんなものが想像されて、グッときてしまいました。

多色刷りの深い淋しさや悲しさをグッと感じつつ、
なぜか同時に不思議と、
「ヨシノさんはまた 前を向いていくんだろうな」と、
ふと思ったりしながら聴いていました。

私は今、こういう熱量のあることをしようとすると、
働き方改革だから」「周りとそろえて」的なことを言われて、
ココロが枯れそうになっているので、
今日の熱量がいろんな意味で沁みてきました。
立ち会えて、幸福せでした。

今晩のことは、目に胸に焼き付けておきたいと思います。
コロッケ(ありゃぁ品切だと怒っちゃうでしょ!笑)、
フルサン、美味しかった!一緒の景色の中に入れておきます。
瀬尾さんもいらっしゃればよかったのになー(笑)。

またヨシノさんに会えること信じて、楽しみに待っています。

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今週末からは、おてんとさま おつきさまです。
時はひとつずつ過ぎていきますね。

 

 

 

井川啓央
井川啓央
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