終わることについて

ここまで、歩いてきた道すがらは、
いつもたくさんの人達といっしょでした。

大きな理想を意識して歩いてきました。

別れたかつての仲間たちは、とうに新しい場所で、それぞれ生きているんだと思います。

ゲーテ先生は、今日で千秋楽、ほんとにほんと。フィナーレです。
ゲーテ先生の言葉として、今回の台本の最後にボクはこう書きました。

ゲーテはこう言っています。

『人生は自分のできないことに目を向けたら、うんざりする。
いまあなたが立っているその地続きに、
理想を作り、希望を持つことだ。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ』

このゲーテの言葉は、ボクの創作です。ゲーテはこんなことを言ってません。
宇田川町店の閉店と重なり、いろいろと思うなかで、この言葉が今のボクの率直な気持ちです。

かつて持っていた大きな理想は、いつもボクをうんざりさせました。
そのたびに、自分の立っているところを確かめ、理想は少しずつ地続きになりました。

この客席から視るカフエ マメヒコは、
明後日にはすべて、壊されてしまいます。
今のボクらの地続きの理想から、それを選択したのです。

あすの月曜日、宇田川町店の最後の営業は、朝9:00から開け、そして23:00までやります。
かつてこの店がそうだったように。

最後は、蛍の光とともに、ステージにボクが上がり、皆様にご挨拶して、
その幕を閉じようと思います。

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