カラフルな朝食

朝食ではたまにパンを食べます。パンを食べるなら、もっぱらマメヒコの円パンです。きちんとした材料を使い、きちんとした作り方をしているとわかっているので、やっぱり自分の店のものを食べるのが間違いないのです。

朝食のバターはマメヒコでも使ってる、タカナシの根釧台地の生乳で作った無塩バターが手頃でいいのです。焼林檎に使っているバターもこれです。バターは大きな塊を小分けにして、冷蔵庫の匂いが移らないようにラップし、タッパー容器に入れて冷凍または冷蔵します。
かつてはバターに凝っていて、芦別の横市さんのバターなんかを取り寄せていたこともありました。カルピスバターもそうですが、美味しいバターというのは、黄色くなく白っぽくて、あっさりとしたものです。

最近はハタケに行くと、安平町のレストランみやもとに寄って、クリームチーズを買ったり、ときどきもらったりします。このクリームチーズはバターよりも、ずっとあっさりしてるので美味しいのです。
ジャム選びもなかなか難しいですね。

糖度の低いジャムが食べたければ、自分でフルーツをざく切りにして砂糖でまぶし、手鍋でさっとジャムにしてしまうのが一番いい。市販のもので糖度を低くするのは日持ちの問題があって難しい。すぐにカビてしまうし味が悪くなります。

瓶詰めのジャムならマメヒコで作っている「いちごジャム」が一番間違いないのでそれを食べます。
マメヒコでコーヴァイヴという売店をやっていたとき、ジャム作りにはずいぶんと悩まされ、そしていつも試行錯誤してました。どのいちごを使うか、その調達方法、そして作り方、たとえばどの鍋を使うかとか、そして糖度はいくらにするか。無添加で安定して美味しいジャムを作るのは意外と難しんですね。

けれどなんでも機械で安くできる時代ですから、ほんとの手作りは値段が高くなってしまうので売れません。手作りであることを上手にブランディングして売ろうとその手の本には書いてありますが、そんなたやすいことではありません。ボクはいちごジャムなら無糖のピーナツバターと合わせるのが好きです。ピーナツ&ジェリーです。

朝食というのはとても大事です。

朝の時間は大きなことを考える時間です。たとえば小説の構成を大胆に変えるとか、マメヒコのメニューを大胆に変えるとか、店の出店、退店について検討するとか。大きな変化を考えられるのは、朝の一人の時間じゃないとできません。小さいこと、細かな作業は、午後でも夜でもいんですが、朝には朝にしかできないことがあります。

朝食にとって大事なのは、美味しいパンとジャムよりも、黄色の卵、茶色いパンかご飯、赤やオレンジのトマト、それに青菜を蒸したものとか、そして果物。味わい、食感、そして見た目。すべてがカラフルなことが一番大事なのです。

朝には繊維質のものを食べるようにしないと、炭水化物だけだと血糖値が上がりすぎて、かえって大胆な発想ができなくなってしまうんですね。

朝食は自分できちんと演出しないと、いろいろと片付かなくてなってしまう。カラフルでストレスのない朝食はとても大事なのです。

井川啓央
井川啓央
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