いかひこ塾「TeaとChaとシルクロード」

2月9日、第6回いかひこ塾のテーマは、TeaChaとシルクロードです。

まずは「お茶とは何か?」という問いから。漠然とした質問に、戸惑う参加者の皆さん…。細かな情報を知るというより、何と何が似ていて、何と何が違っているのかということを知っているのが大事。専門分野を学ぶ人たちは、その分野を極めることでお金に変えるから、他の分野を横断しない。そんなの一口では言えないってなる。でも一口で言うことが大事。多くの人は知識でなく感情で動いている。事実とは関係ないところに生きている中で、ざっくりと、良いところもあるし、悪いところもあるしっていうのが塩梅でわかることが大事。だから今日も、お茶についてざっくりと話します。こうして講義は始まりました。

お茶とは、そもそもはカメリアシネンシスというひとつの植物で、それを産地それぞれに製法を変えることで、たくさんの種類ができているのだそうです。カメリアシネンシスの一芯二葉の部分を摘み取って、発酵させているのがお茶なのです。その発酵の度合い(あるいは有無)で、緑茶と呼んだり、烏龍茶と呼んだり、紅茶と呼んだりということになります。

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今回のテーマにもなっている「Teaとcha」とは。

世界の各国が、茶の発祥である中国から茶葉を輸入するルートは、海路と陸路の2通りありました。広東省を基点にシルクロード経由で、陸路で輸入した国々では広東語の「チャ」という呼び名が浸透していきました。一方で、スペインやポルトガルなどヨーロッパの国々は、福建省を基点に、船を使って海路で輸入しました。これらの国々では、福建省のなまりである「テ(ティー)」と呼ぶようになったのだそうです。

なんだかわからないけれど、ティーは紅茶で、チャは日本茶というイメージを持ってしまいますが、こういった背景からも、「茶」がもともとは同じものだということがわかります。

中身の本質とは関係ないパッケージでものを買う人が多すぎる。紅茶の世界では特に、ブランディング化が中身の本質を左右しているかのような、印象操作が始まっている。缶の色とか、ブレンドした茶葉の呼び方とか、コマーシャルとか。ものを売るためには本質よりもライフスタイルを提案するのが大事だという流れになっている。

そうなると、産地が困る。ブランディングする資本がないと衰退する。そうやって、日本ではお茶が取れる気候なのにお茶を作らず、お茶はティーとして輸入していたら意味がないよね。日本の伝統文化を残したいという人がほぼ100%いても、おせちを作る人は減っている。安易な方へ流れてしまう。そういう“普通の人”が一番怖いのかも。そんな、少し耳が痛いお話もありました。

最後は、特製のお茶うけとともに、中国茶と紅茶の茶葉の見た目や香り、味の違いをじっくり堪能しました。ここ数回にわたり、そのままを比べるという体験をして、自分が何も知らないことに改めて気づかされました。突き詰めると深みにはまる。でも知らなければ、お茶なんてどれも一緒でしょってなってしまう。という井川さんの言葉にもあったように、バランスよく知識を持っていられたらいいなと思いました。

次回は2月23日。テーマは、ちまたで大人気の「エトワール★ヨシノ」です。

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井川啓央
Ikawa Yoshihiro

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