編曲家であり、中島みゆきさんのプロデューサーでもある瀬尾一三さんが、
井川さんとの他愛のない話しのなかで、
普段どのように音楽とかかわっているのかをお話しています。
瀬尾さんは、「音楽を使い捨てられるものにしたくない」、
という思いで長年やってこられました。
けれど、その音楽観、仕事観、そして生き様を、ほとんどお話になって来られませんでした。
それは、なんとなくそういうことを口にしてしまうことで、
なにか本質的なものから離れてしまうような気がしたからです。
けれど、このラジオは、ほんとに他愛のない、ゆるーーいはなしばかりですから、
その中で、さすがの瀬尾さんも油断して、時折、キラリと光る良いことを仰ってしまうのです。
そんな瀬尾さんの話しがラジオになっています。

瀬尾一三プロフィール

1947年9月30日生。
兵庫県出身、音楽プロデューサー、編曲家、作曲家。
1969年フォークグループ「愚」として活動。1973年ソロシンガーとしてアルバム『獏』をリリース。同年に今作品収録曲『落陽』が録音された「LIVE’73」を吉田拓郎と共同プロデュース。
その後、中島みゆきをはじめ、吉田拓郎、長渕 剛、德永英明 他、今作品に収録された日本のポップス、ロックシーンの黎明期から現在まで燦然と光輝くアーティスト達の作品の編曲アレンジやプロデュースを手掛け、中島みゆきに於いてはコンサート、『夜会』、『夜会工場』の音楽プロデュースも努めている。

SEO vol.152 今だから思うこと

年明けから中島みゆきさんのツアーで全国を回っている瀬尾さん。
前回のこのラジオの収録をした2月中旬には、ここまで新型コロナウイルスが日常に影響を及ぼすとは想像していませんでしたが…
ツアーは今月予定されていた大阪や愛知の公演がなくなってしまいました。
6月まで続く残りの公演だってどうなるのか、まだわかりません。
オリンピックの開催すら延期が決まったのですから。

命はもちろん大事だけど、命だけあればいいというものでもない。
経済も文化もヒトが生きる上では大事なことです。
今の生活、当たり前の日常、財産…そういう様々なものを失ってでも「命があってよかった」と言えるのか。
死んだら意味がないというのはその通りですが、だからといって他の大切にしていることを、私たちは今すぐ差し出せるものでしょうか?

振り返れば、東日本大震災のあとも似たような雰囲気がありました。
いろんなタテマエを批判し、デマに振り回され、大騒ぎするものの、なし崩し的に鎮静化し、萎縮ムードだけが残る。
群衆心理というのが大きいのかもしれませんが…
過去の経験や世の中の動きから学び、それぞれのヒトが自分の頭で「今、何をするか」を考えて行動しなければならない時を迎えていると思えてならない。

…お2人は、そんな話を続けます。
(そして話が盛り上がり、曲をかける時間がなくなってしまいました…!)


今回のツアーは、中島みゆきさんが全国を回るラストツアー。
ファンにとっては、どれだけ特別な公演だったでしょうか。
もちろん、中島みゆきさんご本人や瀬尾さんにとっても。
いつになるのかわかりませんが、無事に公演の幕が開く日が1日も早く来ることを願ってしまいます。