編曲家であり、中島みゆきさんのプロデューサーでもある瀬尾一三さんが、
井川さんとの他愛のない話しのなかで、
普段どのように音楽とかかわっているのかをお話しています。
瀬尾さんは、「音楽を使い捨てられるものにしたくない」、
という思いで長年やってこられました。
けれど、その音楽観、仕事観、そして生き様を、
ほとんどお話になって来られませんでした。
それは、なんとなくそういうことを口にしてしまうことで、
なにか本質的なものから離れてしまうような気がしたからです。
けれど、このラジオは、ほんとに他愛のない、ゆるーーいはなしばかりですから、
その中で、さすがの瀬尾さんも油断して、
時折、キラリと光る良いことを仰ってしまうのです。
そんな瀬尾さんの話しがラジオになっています。

瀬尾一三プロフィール

1947年9月30日生。
兵庫県出身、音楽プロデューサー、編曲家、作曲家。
1969年フォークグループ「愚」として活動。1973年ソロシンガーとしてアルバム『獏』をリリース。同年に今作品収録曲『落陽』が録音された「LIVE’73」を吉田拓郎と共同プロデュース。
その後、中島みゆきをはじめ、吉田拓郎、長渕 剛、德永英明 他、今作品に収録された日本のポップス、ロックシーンの黎明期から現在まで燦然と光輝くアーティスト達の作品の編曲アレンジやプロデュースを手掛け、中島みゆきに於いてはコンサート、『夜会』、『夜会工場』の音楽プロデュースも努めている。

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瀬尾さん、前回の収録の後、手術のため入院していたそうです。
手術といっても、腹腔鏡手術だったそうで、声だけでは術後だなんてまったく分からないほど特段変わった様子はないのです。
入院の前日までタバコを吸ったり、退院直後に飲酒したりジムに行ったりと、いつも通りすぎる行動に井川さんも呆れ気味ですが、お元気なのは何よりです。
ずっと仕事が続いていたら、入院するほどまとまった休みは取れなかったことでしょう。
こういった時期だからこそ、次の大きな仕事に万全で臨むためにも、「いつかは」と思っていた手術をし、健康不安を取り除き、というのは、有意義な過ごし方なのかもしれません。

これまでの音楽人生をまとめた書籍を出版し、中島みゆきさんのラストツアーもあり、75歳でそろそろ引退・・・と思っていたところ、コロナの影響でその予定が狂ってしまった。
そんなことを口にする瀬尾さんですが、本当はコロナのせいでもなんでもなく、引退するつもりなんてないことはこのラジオを聴いている人ならみんな感じ取っていることでしょう。
人生の計画なんて、その通りになる方が珍しい。
これまでの音楽人生を振り返れば、瀬尾さんが一番そのことを分かっているのではないでしょうか。