編曲家であり、中島みゆきさんのプロデューサーでもある瀬尾一三さんが、
井川さんとの他愛のない話しのなかで、
普段どのように音楽とかかわっているのかをお話しています。
瀬尾さんは、「音楽を使い捨てられるものにしたくない」、
という思いで長年やってこられました。
けれど、その音楽観、仕事観、そして生き様を、
ほとんどお話になって来られませんでした。
それは、なんとなくそういうことを口にしてしまうことで、
なにか本質的なものから離れてしまうような気がしたからです。
けれど、このラジオは、ほんとに他愛のない、ゆるーーいはなしばかりですから、
その中で、さすがの瀬尾さんも油断して、
時折、キラリと光る良いことを仰ってしまうのです。
そんな瀬尾さんの話しがラジオになっています。

瀬尾一三プロフィール

1947年9月30日生。
兵庫県出身、音楽プロデューサー、編曲家、作曲家。
1969年フォークグループ「愚」として活動。1973年ソロシンガーとしてアルバム『獏』をリリース。同年に今作品収録曲『落陽』が録音された「LIVE’73」を吉田拓郎と共同プロデュース。
その後、中島みゆきをはじめ、吉田拓郎、長渕 剛、德永英明 他、今作品に収録された日本のポップス、ロックシーンの黎明期から現在まで燦然と光輝くアーティスト達の作品の編曲アレンジやプロデュースを手掛け、中島みゆきに於いてはコンサート、『夜会』、『夜会工場』の音楽プロデュースも努めている。

SEO vol.183 中島みゆき「子守歌」

今回は瀬尾さんの好きなアニメや漫画のお話を。
ジブリやディズニー、そして同世代なら誰もが見ていたであろう人気作も話題になりましたが、「暗いのが好き」「スポ根は好きじゃない」と、ここでも好みがはっきりしています。

そして、CGを駆使した作風よりも、昔ながらの手法で作られた、手描きのざらっと感が残る質感の方が好きなので、最近ヒットしたアニメ映画は見ていないのだそうです。
コンピューターを使えばグラデーションを用いた陰影でリアル感を出せますが、昔ながらの色合いには独特の「味」があり、同じアニメでも表現方法はずいぶん違います。

音楽だって、生の楽器でレコーディングされたものもあれば、コンピューターの音だけで作られた作品もあります。
コンピューターを使えば、楽器が弾けなくてもあらゆる音色が奏でられますし、テクニックは不要で、より正確な演奏ができます。
映像の世界でCGでよりリアルな表現ができるのと同じように、コンピューターだからこそ表現できる音というのもあるでしょう。
でも、やっぱり人の手による「味」というのは、なかなかコンピューターでは再現できませんし、それはアニメでも音楽でも同じこと。
そう考えれば、瀬尾さんの好みも納得です。

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