カフェをやるなら好き嫌い

お店を続けていく上で、何が大事かというと好き嫌いが大事だとボクは思うんだよね。

新規事業を立ち上げるヒトって、いいことやろうと思うヒトが多いじゃない?

ボクはみんながいいと思うことよりも、本人が好きでやることの方がいいと思う。大変な時に踏ん張れると思うから。カフェとか儲からなさそうな仕事、飲食店全般を長く続けてるのって、やっぱり好き嫌いしかないよなーって思うわけ。

お金が稼げなくなったとき、やっぱり好き嫌いがものをいうんだよね。

嫌なことっていろいろあるけど、そんな時に、自分が描いている世界、自分が感じているものを具現化してみたい気持ちってボクなんかも強くあって、それができると思うと嫌なことも忘れちゃう。そういう気質のヒトじゃないとカフェを続けるのは難しいかもね。

自分のパッション、自分はこういうことがしたいということ、スタイル、テイストを持つことは必要。

魅力的なお店はそのヒトらしさ、そのヒトの歩いてきた道、足跡がインテリアやなにかに残っていて、面白い、唯一無二なテイストになる。そういうことがお店って大事だよなって思うわけ。そのお店がたどってきた歴史みたいなのが表れてね。

それから、スタイルが合ってないようなものがいくつも置いてある(ブリコラージュ)ことも大事だなって思う。

それは音楽もそうで、ライブをやっていても、その時にいるお客さん、空気感で、その場限りの即興に近いものが生まれると、ああ、いいなって思う。

もう一度再現しようと思ってもできないという儚さみたいなものがいい。

喫茶というのは一期一会という意味だから、たまたまそこに居合わせたお客さん、そういうヒトたちで作りあげた空気感が大事だよね。

好きである、嫌いであることがカフェをやるには何よりも大事で、そういうものをむしろ通せることがカフェをやるヒトにとってはとても大事な資質のような気がしています。

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