先週のお茶会の時に、一人の20代後半の青年と喋っていたんだけど、非常に繊細でいろんなことに悩んでいたんだよ。
ヒトとの距離をとったほうがいいのか?それはそれで寂しいし距離を詰めるとトラブルになるし、どうしたらいいんだ?
本人はとても困っていて、人間関係に疲れている。
自分なんかダメなんだと思っているヒトが多い。
でも、心の奥では、自分はダメだという気持ちと、すごい自分でいたいというのが同居しているわけ。その2つがぶつかり合って悩んでいる子が多いんだよね。
誰でも褒めて欲しい・認めて欲しいというのが普通だけど、生きていけないくらい褒められることに渇望している。これが今の子たちの特徴。心の奥に不安や寂しさがあって、褒められることでそれを何とか埋めたいと思っているのかな。
地域のコミュニティがなくなって、核家族になり、さらに母親が働きに出ていく。おじいちゃん、おばあちゃんのサポートがない子は、ほぼみんな不安で寂しくて褒めてもらいたい。
これは、女のヒトが社会に出ていくように仕向けた、個人というよりは社会の問題だと思っている。
それは、弱い子どもに歪みが行っているし、老人も役割がないということで施設に入れられたりすれば、老人も子どもも孤独。その歪みに本人が気づいていない。
こんなんだから、ちょっとした失敗、誰かの何気ない一言にはとても傷つく。
現実の自分が傷つくというより、自分はすごいはずだという心の中のイメージが壊されるわけ。
ボクは、その若い子にズバズバとはっきり言ったんだよ。
自分は本当はすごいはずだと思っている心のイメージが壊される。
誰かに攻撃されたと感じた時に、すぐにそれは違うと思って怒鳴ったりするのは、自分を守ろうという気持ちが強すぎるからだよね。
その怒りを外に出せるヒトは暴力的になるし、自分の中に留めておくと自分を責めて自殺したり鬱になったりする。
みんなと組む時は、そのヒトのやってきたことを見る。そのヒト自身に劣等感ではない形の自己肯定感があるヒト、自分自身も肯定できるような行動をとるヒトがいんだよね。
そんなことを若い子にも言ったけど、う~んと言ってモヤモヤした顔で帰って行きましたけど。