ブルーベリー農園というのを最近よく見かけるんですよ。
というのも、今、MAMEHICOではブルーベリーパフェをやっていて、国産のブルーベリーを使ってパフェにしようとしてるんですね。だけど、結論から言うと国産ブルーベリーは集まらない。
なんでなのか色々考えてみたんだけどね。
たぶん、ブルーベリー農園をやるヒトは生粋の農家じゃないと思うんだよね。
ブルーベリーはツツジ科で一度根付けば安定的に収穫できてコストがかからない。需要はあるし、新規就農をと思うヒトはいるはず。
やるからには農協には卸さずに、直接お客さんに食べて頂こうというヒトが多いと思う。
そうなると、ブルーベリーにどうやって利益と付加価値をつけるか?
ブルーベリーは追熟できないので、毎日熟れたブルーベリーを見回りする収穫作業の人件費が価格に反映されていると思う。おそらく、ブルーベリー農園を新規でやるヒトは観光農園をやるのが常識なんじゃないかな?
だから、ボクらが国産のブルーベリーをあちこちで探しても、安定的に送ってもらうことが出来ないと思うんだよ。
ブルーベリーを摘むのはお客さんに体験してもらうというふうに、ブルーベリー狩りの体験を付加価値にして、コストをかけずに、ブルーベリー農家として他の農業と組み合わせながらやるのは、ひとつの新しい農業の形だと思う。
今、米問題も含めて議論になっているのは、食糧の安全保障としての農業のあり方みたいなもの。
食糧自給そのものがインフラであるから、ここに儲かる、儲からないという商売の観点から見るだけでは解決し得ないものがあるということだよね。中山間地域、里山、農地放棄などの問題も含めてね。
そこに国の政策も含めて農業をどう位置付けていくかということと、逆にそんなことがあったからこそ、新規就農はそうじゃないブランディングやマーケティングを持ち込んだ新しい農業の形、自然農法にしてもニーズに応えることがあるわけで、農地取得、農協組織の問題‥。
安全保障としての農業という観点と、ブルーベリー農園のようにみんなが喜ぶようなことをやって、一次産業、二次産業を全部組み合わせた六次化を目指すことが、今回、ブルーベリーを探す過程で透けて見えたのでした。