一人芝居で負荷をかける

9月に脱走兵と群衆というエトワール☆ヨシノの一人芝居をやるんですけど、この一人芝居がめっちゃ大変なんですよ。

ヨシノもそろそろ8,9年やってきて、それが縁で銀座MAMEHICOもできて、自分たちのステージを持てるようになったけれど、3年目になってあらためてステージを回すことの難しさ、活路を見出すことの大変さを感じている。

一方、エトワール★ヨシノのライブを続けている中で、密度というものが今の人たちには必要なんだろうとも思った。

今の人たちは、世代差はあるにせよ、可処分時間、可処分所得が少ないわけ。となると、ぎゅっと短いながらも凝縮されたコストパフォーマンス、そういうものがうける時代背景。

サプリメントや薬がうけるのも、やっぱり手っ取り早く解決したいのが大きいのかな。

日々のことを改善するんではなくて、すぐ結果が出るようなものについては、たとえ高額でもお金を払う人が後を絶えないわけ。

ボクはこのラジオひとつとっても、凝縮させたくないというのがある。

日々の生活を整えていくことこそが大事で、病気になったとしても薄皮を一枚づつ剥いでいくことの中に治療があるわけで、一発これをやれば治るということではないと思う。

蟹なら腕の肉と蟹味噌を食べればいいんじゃなくて、蟹そのものを剥きながら食べることに蟹の美味しさがあるんじゃないかと思っているんだよね。

だからといって時々は密度を高めることを自分でやっていかないと、自分もだらだらとしていればいいということに慢心したりすると思ったので、自分が一番やりたくないこと、それはヨシノの一人芝居を台本書いてやる。これに勝る負荷はない。

以前、ワー二ャおじさんの舞台をやった時、半年かけてセリフを覚えた経験があって、これに比べればどんなことでも出来るという階段に登ったところがあったので、今回もエトワール★ヨシノで1960年代の東南アジア、軍隊を舞台にヨシノが脱走するという話を書きました。

まだ自分がセリフを覚えていないので、出したくない気持ちと、絶対面白いから見てねという両方を言わなきゃいけないけど、天才よち丸ラジオ聴いてるヒトは必見マストで来てくださいね!

Archive
カテゴリー