回転寿司とカウンター

ボクは今まで、喩えるならカウンター8席だけのお寿司屋さんのようにライブをやっていたわけ。

目の前にいるお客さんに届けて握る。好き嫌い、食べ残し、お茶かビールか、相手をみてその呼吸で寿司を握っていく。

だけど、カウンターに500人並ぶということになると、お寿司は板さん一人では握れないからシステムにならなきゃいけない。

それで回転寿司という仕組みができたわけだよね。

この間も久しぶりに有名回転寿司に行ったけど、入り口入って出てくるまで、ついぞ一人の店員にも会うことなく、タッチパネルで注文、お会計。

今の子ども達はそういうお寿司を原体験として持っているということがあるよね。

回転寿司のおかげで世の中に広くお寿司を食べる機会が増えて、むしろ寿司業界にとっても裾野が広がったんだという屁理屈もある。

なにはともあれ、プロデューサー的な立場で言えば、同時間帯に提供できる数だと思う。

いくら千利休がお茶の達人だとは言え、スターバックスで抹茶をたてることは無理だよね。

なので8席のカウンターで歌っていたものと、何百人の前で歌うとなりゃ、回転寿司とカウンターくらい違うわけ。

MAMEHICOがやろうとしているのは、カウンターのお寿司をもうちょっとポピュラーなカジュアルなものにできないか?ということ。

MAMEHICOも、1店舗だけでやっていたというのと、店舗が多くなってくるとでは、回転寿司的な方式も考えなきゃいけないということがどうしたって出てくるよね。

カウンターの寿司というカルチャーと、回転寿司がどういうふうに融合し、何を取り、何を取らないか?

回転寿司が自分の原風景だという人口が増えた時、今後のボクのライブ(エトワール★ヨシノ)をどういうようにやっていくのか?MAMEHICOは今後どういうふうにやっていくのか?回転寿司とカウンターのお寿司から考察できるんじゃないかと思っていますが、皆さんどうでしょう?

Archive
カテゴリー