豆サミットが終わって

豆サミットに来ていただいた皆さん。

豆サミットに出演してくだすった遠軽の長谷川さん、服部さん。

それぞれのご家族。

そして快くパネラーを引き受けてくだすった、
CIAのシーユーチェンさん、
小田原で畑づくりをしているデンマーク人のイェンスさん、
のるすくの北田たくみさん、ルヴァンの甲田幹夫さん、
能楽師の関根祥人さん。

皆様ありがとうございました。

また、突然のお店のお休みにあえなく帰られたお客さん、ごめんなさい。

サミットの話題は豆だけにとどまらず多岐にわたりました。

こまかくなにを話したかについてはさておいて、

ボクらはものが十分な時代に生きられることとひきかえに、
暗中模索の時代に入ったのだぞよというサミットでした。

議長を務めたボクは、さながら、乱気流の中にいるパイロットのような気分で、
この話しはいったいどこに行くのかしら。
上がり下がりする会場のテンションに、最後の方は落ちさえしなければいいやと
思って務めてました。

若い奴らは芯から腐ってると言われたりね。
平和ぼけ、ぬるま湯に浸かってるとか。
親のしつけがなってないとか、さんざんで、
若者代表のボクとしては、
なんとかそんなぼくたちですけど、救いの手立てはないですかねと、
大御所の皆さんに何度かサミットの中、尋ねましたけど、
そんなものおまえたちで考えろと、
とくに希望もなくサミットは終わってしまいました。

でもね。
信念を持って生きてこられたひとたちの愛ある叱咤は、
きっと参加された皆さんには、それぞれに感じ入るところがあったでしょうからそれでいんです。

パネラーではなかったので、ボクの意見というのはサミットでは、極力言いませんでしたけど、
ボクなりにサミットを終えて思うことがあります。

それはね。

いまのままでいんじゃないの。ということです。

どんだけ先輩たちが危機感をあおってもね、
今は、みんなで世の中やばいぞと思うほど、世の中不幸じゃないんですよ。

ボクたちはおかげさまで幸せな時代に幸せな国に生きている。
だから今のまま、何の危機感も持たずのほほんと生きてればインです。

それが今のリアリティーなのだから、それでいんじゃないですか。

ただ、それでもなん人かの人たちが、なにかに希望を持ってやる希望人なはずです。
そういう希望人ていうのはゼロにはならない。

希望人の何人かはおせっかいでしょう。
人使いが荒いかもしれない。
まわりを巻き込み、のほほんとしてるひとに煙たがられることもあるでしょう。

けど、
そんな希望人を仕方ねぇなと手伝う人が世の中に一杯いるというのもまた
今の時代のリアリティーだと思います。

だから、世の中は良くしかならないんですよ。
いまのまま何も心配しなくてもいんです。
どうか扉を開けたらすっかりサミットのことなんて忘れて、のほほんとお帰りください。

ボクがゲストなら最後にこう言ってました。

年寄り(悪意のある言い方じゃないです)やジャーナリストに
希望がないぞと言われたところで、
ボクらはこの町で生きていくことを辞めるわけには行かないんです。

「みなさん、豆で達者で生きていきなさい」という服部さんのことばは、
「のほほんと生きていければ幸せ」と受け取ってかまわないとボクは思います。

ボクたちは幸せだなぁと言うサミットでした。

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