身内びいきが強いスタッフ 

昨日も日曜日だというのに、お客さんのあまり来ない公園通り店です。
ほんとにね、ここは渋谷だというのにね。

あーーーーーーー。

10/15 カレー16p

まぁ、いつも言ってることだけど、
ボクらがやっている、もしくは、やろうとしていることと、
世の中とが、たぶん、ほんのすこし、
マッチしてないんでしょう。

さみしいけど。

ボクらはカフエ マメヒコなので世の中に合わせなくてはいけません。

それはそういう仕事を選んだんだと思う。
ただ。

できるだけ、やらんとしようという真意は変えずに、
世の中に合わせたい。

そこがムツカシイ。

さて、テイクアウトのカレーをやっています。
もちろんメニューにも載せているけど、始めて今日で16日間、
一つも注文が入っていない。

まぁ、といっても、小さくメニューに書いてあるだけ。

「そんな小さい字じゃ伝わりませんよ。もっと伝える努力をしなきゃ」

という指摘がよくくるけど、うるさい、
べつにそれほど伝えたいわけじゃない。

仮に、ほんとに伝えたいことを、全部全部伝えようとしたら、
それは際限ない自我のむきだしになってしまって、
きっとはたからみているとひどく醜いだろう。

ところが・・・・。

身内というのは恐ろしいもので。
連日マメヒコのスタッフから、
マメヒコ公園通りに電話が入る。

「あの、テイクアウトカレーの注文したいんです」
そう入るのである。

なかには「わたし、一か月、毎日マメヒコのカレーでいいです。
だって、マメヒコのものなら、
私たちの体を気遣ってくれているものだから」。

バカだ。

マメヒコはマメヒコのスタッフたちに、
たしかに絶大なる信頼を得ている。
それは、
まるでヨーロッパの田舎村のおばあちゃんたちのようだ。

「この村のフルーツを口にしたら、
よそのはフルーツとは呼べないね」

「うちの珈琲は、いくらだって飲めるのさ。
ほかは飲めたもんじゃない」

「うちのあんこを食べたことあるかい?。
目が飛び出ちまう美味しささ」

きわめて身内びいきが強い。
身内のこととなると、わりと冷たい日本人にしては珍しく、
マメヒコはマメヒコびいきが強い。

たしかに、公園通りで見渡せば、
カレーを食べている多くのお客さんが、
ボクの顔見知りである。

顔は知らぬとも、なんらかの知り合いである。

昔からそういうところはあるんだけど、
そこから外に派生しないのはいかがなものか。

ボクは社内カレー食堂のおやじと化してしまっている。

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