遠く続く、地平線の、水平線のその向こうの、
知らぬ誰かの涙が、温かい血が、
小さな命が、一粒の角砂糖の中あるということを。
知らずに珈琲を飲んでいる。
風に吹かれてできた、藤の花の朽ちた紫の小道の上を。
ボクたちは罪を背負って歩いている。