エトワール・ヨシノが終わった翌日は、緑が緑に見える。青が青に見える。
人が人に見え、花が花に、雲が雲に見え、風が風に感じる。
それはなんなんだろう。といつも思う。
暗いあなぐらの中で、ヒトの機微、
愚かさ、醜さ、おかしみ、悲しみを歌に乗せると、なにかが体の中で起こるんだと。
そう思うことにしている。
果たしてそれは、どういう思考回路なのか。
などと、自分の中のそれを詮索したり、
詳らかにはしたくないような気持ちになる。
ただ、そういうことが起こるなぁ、不思議だなとだけ思って、
そしてエトワール・ヨシノを忘れたくなる。
ヨシノさんは、もうどこか遠い、見ず知らずのヒトでいて欲しくなる。
近いけど、遠いヒトでいて欲しくなる。
いくつかお便りが、昨晩のリサイタルの後から今朝にかけて、ボクのもとに届きました。
夜中の手紙はそれぞれの思いが溢れていて、熱々炊きたてのあんこのようです。
炊きたてのあんこが、どういうものなのか。それはまたどこかの機会に話します。
ひとつだけお手紙をご紹介しましょう。
===
私はマメヒコと出会ってからまだ日が浅く、
挑戦の日々、忙しさの日々、我慢の日々、喜びの日々、
いろんなものが想像されて、グッときてしまいました。
多色刷りの深い淋しさや悲しさをグッと感じつつ、
「ヨシノさんはまた 前を向いていくんだろうな」と、
私は今、こういう熱量のあることをしようとすると、
「
立ち会えて、
今晩のことは、目に胸に焼き付けておきたいと思います。
コロッケ(ありゃぁ品切だと怒っちゃうでしょ!笑)、
フルサン、
瀬尾さんもいらっしゃればよかったのになー(笑)。
またヨシノさんに会えること信じて、楽しみに待っています。
===
今週末からは、おてんとさま おつきさまです。
時はひとつずつ過ぎていきますね。