今週の井川さんのはなし ~28分ごろ

今週は、ゲーテ先生の音楽会特集です。月末の音楽会に向けて準備中です。そのなかで井川さんの詞の話をします。THE GOETHEの歌は、聞いてくれるヒトの気持ちに寄り添い、そっと励ますような歌にしたいと井川さんは思っています。そのため、THE GOETHEの歌詞は、すっと入ってくる言葉をあえて選んでいます。難しい日本語や説明的なものよりも、キチッカチやポチッカチといった音として楽しいひらがなやカタカナを使っているのです。 時代の変わり目に、THE GOETHEを通して、井川さんが考えていることをはなします。

今週の梅田くんとのはなし ~36分ごろ

年末ですね。井川さんと梅田くんは根っこは似たところがあるようです。ですが、店を持っている井川さんは、どうにもならないものに対する諦めのようなものがあるようです。そこが井川さんの寛大さでもありますが・・・。

今週のお便り~53分ごろ

今週のテーマは「背中を追いかけたあの人との想い出」。どんな背中をどんな気持ちで追いかけたのか、いろいろな想い出です。

高校を卒業して進学の為、上京したての頃、海外のミュージシャンの追っかけをしてたことがあります。
ノルウェー人の3人組のバンドで、
中でもボーカリストのファルセットボイスと呼ばれる声と、憂いある瞳に私は夢中でした。

ワールドツアーで来日した時、コンサートは東京だけでなく、山梨までも追いかけて観に行きました。
そしてファンレターを書きました。とても苦労して成功した彼らへの尊敬と憧れ、自分の夢を英語で綴って、何度も何度も書き直して。どうしてもその手紙を直接渡したくて友達と宿泊先のホテルまで押しかけてしまいました。

何人か同じようなファンがホテルのロビーで待ち伏せていましたが、長く居られるはずもなく、私達はホテルの出入り口付近に夜通しいました。せめて一目だけでも彼らを見たい、会いたいという一心で。待ち伏せしてる知らない女の子達とへんな親近感が湧き始めた頃、真夜中に彼らは私達の為に外にわざわざ出て来てくれたのです。

ずっとホテルの外で徹夜で彼らを待ち続けている私達をかわいそうだと思ってくれたようでした。
1人ずつと握手して、写真も撮ってくれました。
私は頰を近づけて写真を撮ってもらった事に浮かれてしまい、目的だったファンレターを渡すのをすっかり忘れてしまいました。

朝になって彼らがロビーに降りて来た時は、SPに囲まれて近づける空気はなく、
彼らはバスに乗り込んでしまいましたが、1人のSPが私に気が付いてくれたので、私は駆け寄って手紙を託しました。
そのSPはウィンクして、オッケー、僕を信じてと言って手紙を受け取ってくれました。

2週間ほど経った頃、なんと返信が届きました。
筆跡にクセがあることを知ってたので、
そのクセは紛れもなく、彼のものだと確信出来ました。

今回のツアーで訪れた国の中で日本が一番よかったという内容の短い文章の最後の一文に震えが止まりませんでした。

“You can dance for me”

まだティーンエイジャーで、そのノルウェー人の彼と自分の夢を追いかけていた私にとってこれほど嬉しい言葉はありませんでした。

今はもうそのバンドは解散しており、追いかけることもなく落ち着いてしまいましたが、その時の返信は捨てられず今も大切に持っています。

井川さんが書いた「小説 裸足の金星」、あれこそまさに、誰かの背中を追いかけることについて書かれた物語だと思います。というわけで、テーマに便乗して、裸足の金星の感想文を書きます。

まず、この小説では、主人公の優希が、想い人である瞬の背中を追いかけています。ですが、ここでは優希のことは一旦横に置いて、瞬について書こうと思います。

この小説での瞬は、優希の視点を通した形で描かれているので、わりとカッコ良く描かれています。しかし、そうは言っても、瞬は二十歳そこそこの男の子です。カッコ悪い部分もたくさんあると思います。むしろ、オスカー・ビーダーに憧れて、彼のように生きたいと、その背中を追いかけていた瞬のことですから、自分のカッコ悪さと、ありたい自分とのギャップに落ち込むこともあったのではないでしょうか。

瞬のように「自分が決めたことをやり抜く」というのは、とても勇気のいることだと思います。頑張りが報われなかったり、周りから笑われたりして、心が傷つくことも多いと思うからです。でも、そのような勇気は、とてもカッコいいものだと思います。

私は、いつの間にか、自分がこれまでに好きになった男の子たちと、瞬とを、重ね合わせていました。たとえば、先週のお便りで書いたあのシャイな彼、きっとヘルメットを買ってくるのに勇気を振り絞ってくれたことでしょう。私の都合の良い妄想かもしれませんが。

私は、今までに好きになった男の子たちから、そのような勇気をたくさん貰いました。そして、彼らから貰った勇気に、今でも励まされているのだと思います。

以上、脱線しまくりで書いてしまいましたが、勇気を出せる男の子ってカッコいいなと思い、お便りを書きました。

イカハゲ先生 ~55分ごろ

イカハゲネーム:さよちゃん(7歳)

世界で一番強い動物はなんですか? お母さんが携帯で調べたら、1番強い動物は アフリカ像でした。 でも海でシャチとケンカしたらシャチの方が勝っちゃいそうです。 でもシャチは10番目だったので、わかんなくなりました。 じゃあ、ほんとに世界で一番強い動物はなんですか?

井川さんの一枚

しっぽが3つ、並んでいます。姫リンゴとメキシコの猫を並べてみました。 色というのは、太陽と関係ありますね。
同じ鮮やかな色どうしでも、北国のリンゴの赤はメキシコの青とは、合いません

【お知らせ】

1、ラジオで読んでほしいお便りはフォーム(http://ikawayoshihiro.com/form/)から送ってください。

2、フォームに送るのがやっぱ面倒な場合は、チャット(Messengerの「イカハゲ深夜便 生放送」か「イカハゲ本堂」)に送ってください。フォームとチャットの両方に送っても大丈夫です。

ちなみに月曜深夜の生放送では、当日の夜に井川さんがフラっと「イカハゲ本堂」に表れてその日のお題を投げるので、オンエアまでの数時間でお便りをチャットに投稿することになっています。フォームで送る必要はないので、お気軽にご参加ください。いつもイカハゲ深夜便生放送お聴きいただき、ありがとうございます。

よろしくお願いします!

次回のお便りテーマは、「あの表現に救われました」です。

映画や舞台、小説、そして、誰かの言葉だけでなくふとした態度などなど、「表現」で救われたことを募集します!

〆切は来週月曜12/10です。

【随時募集】

  • 「ちょっと聞いてよ、井川さん」(テーマ自由で何でもOK)
  • 自己紹介代わりに聞かせてほしい「あんたのお名前なんてーの?」
  • チビッコからの疑問質問なんでも答えちゃう「教えて!イカハゲ先生!」