中島さんのように、瀬尾さんや楽器の奏者の方といった
たくさんの方が関わって1つの曲を形にして世に出していくというのは、
誤解を恐れずわかりやすい言葉を選べば、「昔ながらのやり方」と言えます。
そんなアーティストがいる一方で
現代の、コスト重視の音楽業界で重宝がられるのは
一から十まで、これまでは何人もで分業してきたことを
一人でやり切って世に作品を発表していくアーティストのようです。
技術、機械の進歩でそんなことができる時代になってきたのです。
枯れずに、そんな新しいスタイルで
クリエイティブに続けていけるアーティストが出てくることを願いながらも
それがとても難しく、険しい道のりであることを知っている瀬尾さんは、
いつになく厳しい口調です。
長く音楽の世界を渡り歩いてきた人の言葉は今日もずっしりと響きます。