佐渡島、コーヒー飲めるようになったってよ。

10月29日は久々の「ここから何か生まれるかも会議」でした。井川さんが執筆する小説の、公開編集会議です。

井川さんは次回作として長編小説を書き始めているとのこと。「レモンベーカリー」の量が6章ほど集まってできる構想なのだとか。これまで毎月の「ここ何」で短編を公開してきた書き方とは違ったスタイルで進めるようです。
ということで、この日は作品の公開はなく、3人のフリートークで盛り上がりました。

話題はテレビ業界のこと、出版業界のこと、大手企業とベンチャー企業のこと、母性と父性のこと、あえてバズらせない作戦のこと、おにぎりを時間をかけて食べる話など、どんどん広がります。

井川さんが語るエピソードに、こんな話がありました。
マメヒコを始めた当初、お店の細部に至るまで井川さん自身が手を入れ、苦労してスタッフも育て、でもなかなか思い通りの世界観を生み出せず、ついに「もういいや」と投げ出してしまったときのこと。なぜか、そのあとからお客さんに「このお店はいいわね」と褒められることが増えたそうです。自分はとっくに諦めて、直接手をかけることを辞めてしまったのに、なぜ・・・。

 

実は、有名な映画監督にも似たようなエピソードがあるのだそうです。監督がいなくてもカメラが回り、撮影が終わっていたことがある。でも、出来上がった作品は、誰が見てもその監督の作品そのものだと。

カフェも映画も、たった1人で完成させ、その後も長く継続することは難しいでしょう。スタッフを抱え、チームで作品を生み出すとき、オーナーや監督の描く世界観をどれだけ浸透させられるか。そこに心血を注いだ結果は、作品に顕著に表れるはずです。だからこそ、マメヒコは井川さん本人が毎日お店に立たなくても、常にマメヒコであり続けるのです。

しかし、本人の手を離れた場所で世界観を保ち続けることは容易ではありません。そのため、マメヒコではオペレーションにもさまざまな工夫があります。たとえば、メニューに塩は使わないということ。「塩を振る」と言えば誰でもできそうですが、スタッフ全員が同じような味で再現することが非常に難しいのだそうです。

そんな話の中で、「人によって味にばらつきが出る手入れのコーヒーよりも、コンビニのコーヒーマシンの方が常に一定のクオリティが保たれるので美味しいということになる」という話題に。
さらに、佐渡島さんから「コーヒーを飲めるようになった」と驚きの告白が!(※胃が荒れるから、これまでコーヒーは飲まなかったそうです。)なんでも、すごく美味しいコーヒーに出会い、開眼したらしいです。なぜか小説とはまったく関係のない話で、盛り上がりました(笑)。

「ここ何」名物のお食事はカレーライス!スパイスがキリっと効いていて、野菜がシャキシャキしていて、目の覚めるようなお味でした。毎回、佐渡島さんが喜ぶようにと考えられたメニューに、井川さんの愛を感じます。

次回「ここから何か生まれるかも会議」は、年明けの1月28日(火)に開催です。3か月後、井川さんの新作がどこまで進んでいるか、お話を聞くのが楽しみですね。

 

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