今回は書籍「音楽と契約した男」にも掲載されている、中島みゆきさんとのレコーディングについて掘り下げていきました。
中島さんとのレコーディングはジャズセッションのようで、ワンテイクでOKのこともあるのだそうです。
そして、そこから様々な楽器のアレンジを重ねていくのだそうです。
それは、建築と似ているのだとか。
まずは基礎工事、そして内装工事、最後に装飾などの仕上げをして完成。
「ここに棚作ったら便利じゃないですか?」という勝手な造作は、作り手の自己満足に過ぎず、住む人にとっては邪魔なものとなってしまうことだってあるのです。
あくまでも、その家に住む人、つまりは歌い手の目線で心地よい作品にするのが瀬尾さんの役目です。
一方、ドラマの主題歌を作る際、瀬尾さんは視聴者に向き合って曲を作っているのだそうです。
特にイントロは重要。
何曜日の何時からという決まった時間に必ず流れるイントロは、そのドラマの世界観を表現するのにとても重要だからです。
もちろん、ドラマのためだけに作られるわけではないので、楽曲が一人歩きしても魅力的なものであるように作ることは大前提にあります。
それは、住む人だけではなく、そこへ訪れるお客さんさえも居心地がいい家を作るようなことなのかもしれません。