マメヒコのお客歴15年の酒井俊直さんとの対談です。マメヒコの井川がやらんとしてることを誰よりも、的確に理解していると自他ともに認める酒井さんです。
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遠足で小さなバッタを見たというはなしをしています。そのバッタはとても小さく、けれどすべてが小さいものの、それはバッタそのものでした。そして、小さいなりに、足を使って遠くに飛ぼうとしているのです。
そこで、ボクはこう思いました。バッタは、小さいうちからバッタとしての訓練を経て、大きなバッタになるのだと。そして人間もそうだと思うのです。
小さいうちは毛虫で、大きくなると、まるで姿形を変え、蝶や蛾になる虫もいます。
カブトムシの幼虫は土の中で腐植土を食べて育ちますが、成虫になれば、樹液を食べて生活します。
ホタルは幼虫のとき、カタツムリなどを食べる肉食ですが、成虫になると何も食べません。幼虫のときに蓄えた栄養だけで生活します。
成長物語と言うと、幼虫からまるで成虫に大きな変化をするほうが神秘的であり、物語的ですが、人間はそんな劇的な変化はないのです。
少しずつ、できることを増やして、増やして、遠くまで飛べるバッタになるのです。あなたは、いつか蝶になる日に備えている芋虫ではなく、あなたはいまも蝶なのです。
飛んでみることです。飛ぶんです。