遊び仲間の作り方について

今日は遊び仲間を作るレシピを。

ボクは子供の時から、みんなの遊びを考えて声をかける役回りでした。
言い出しっぺの井川くんというやつです。
これこれやろうというと決まって、別にやりたくないってやつが出てきます。
腹の中に虫がいるやつです😁。
意固地なやつはほっときますが、
何度か誘うと、乗って来るのもいます。
そういうやつは決まってボクにこういうセリフを言う。
「べつにやりたくてやったんじゃなくて、お前が可愛そうだから乗ってやっただけだ」とね。
ボクはハイハイといつもニコニコ聞いてました。

大学生のときだったかな。
「いつも井川の言いなりになってるのはつまんないから、俺たちのやりたいようにやろうぜ」
そんなことを言い出したやつがいた。
「井川の言いなりって言い草はひどいな」と思いましたが、まぁ、それならとボクは傍から見てたんですよ。
するとね、ちっともうまくいかないの。
なにやる?なにやる?ってみんなの意見を聞いてるけど、ちっとも進まない。
それでなにかやり始めるんだけど、なんか段々とみんなつまんなくなっちゃって、
結局、言い出したやつがまっさきにやめたーって、どっか行っちゃいました。

遊び仲間との付き合い方っていうのは、いくつかコツがあると子供時代に学びました。
上から下に命令して、やらないとぶっ飛ばす、
従ったら金払うみたいに、脅してコントロールするやりかたではうまくいかないんです。
みんな遊びにおいては対等な立場ですから、そのなかでデコとボコを見なくちゃいけません。
それでみんなが楽しいと思える環境を整えたら、あとは細かいことはほっとく。

あっ、環境を整えるときに、空気を悪くするヒトはどいてもらう。
これも大事な役割です。
それで環境が整うとですね。それぞれのヒトの方向性が見えてくるんですよ。
それが面白い。
方向性が見えたら、その方向性が伸びるように、さらに焚き付けていく。
このヒトはどういうときに楽しいと感じるのか、
このヒトはどういうときにうれしいと思うのか、
このヒトはどういうときに怖がるのか、
そういうことをよく見ておかないとダメね。

少しの苦痛を与えることも大事です。
苦痛を乗り越えないと楽しくないですから、少しの苦痛を与えながら、
みんなでやってる、楽しかったという気持ちをまとめていくんです。

そして、楽しいピークのときに、ぱっと止めることです。
やり切っちゃったら、また遊ぼうってならないですから。

言い出しっぺの井川くんは今日も続いています。

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