マメヒコの井川とクルミドコーヒー、
胡桃堂喫茶店の
店主影山知明さんとの対談です。
(影山知明)
井川さんはぼくの人生を2008年~
あらぬ方向へと導いてくれた
張本人であります。
以来、井川さんとはよく会い、
よく話をしてきました。
一緒に話をした時間を集計するアプリでも
あったなら
ぼくの人生においては井川さんがダントツの1位。
その長さはもちろんですが
その中身の濃さ、気付きの多さ。
それは、井川さんが、自分とはまったく違う
タイプだからということも
大きく作用していると思います。
ゆえ、今の自分の大きな部分は
こうした井川さんとの関わりによって
できていると言って、過言ではありません。
話の成り行きから、岡本太郎さんと岡本太郎さんを愛し続けた、
太郎の妻・敏子さんの話になりました。
太郎さんを肯定し続けた敏子さんの言葉です。
「愛はケチしちゃ、だめなのよ」
「自分だけの問題なの。
あふれる愛を人から与えてもらおうと思っても、それは無理」
「愛している。好き。何かしてあげたい。
それだけでじゅうぶんじゃないの」
「一人の女がこれだけ心の底から尊敬し、慕い、
全存在を賭けているということは、
男を力づけないはずはない」
「ああ、それは素敵ね。やれば。
私は見ている。
あなたがやるのを、見たいわ」
「『私のこと愛してる?』とか、
『どのくらい好きって?」って。
だいたい、そんなこと問いつめてどうするの」
「素敵な男でなければ、女はつまらない。
男をそういう、魅力的な存在にするのは、実は女の働き、役目なのよ」
「女性が、男の人のはなしに心から耳を傾けること、
『うわぁ、素敵、それで?』と 眼を輝かして夢を聞いてあげること。それだけでいい」
「一人の女がこれだけ心の底から尊敬し、慕い、
全存在を賭けているということは、男を力づけないはずはない。
私は秘書として有能でもなく、芸術家でもなく、いい女でもなかったが、
あらゆる瞬間に自分のありったけのものを注いだということは胸を張って言える。
出し惜しみはしなかった」
果たして、ボクはとし子さんになれるだろうか?