目先の損得に一喜一憂するのはいけない、道徳的には納得しつつも、
実際のところは、目先のことに一喜一憂するのがヒトです。
物質的な財産を持たぬ庶民ならなおのことそうかもしれません。
だから財産を持つべきだ。金、土地、地位や名誉。
小さい頃から勉強するのも、
容姿が整っていることも、他に真似できない才能を持っていることも、
競争社会ですから、他者を出し抜かねば、まとまった財産を持つことは許されない。
みな財産のために頑張って今日も、みなさん生きておられるのでしょう。
だけど、財産とは物質的なものだけでなく、
精神的な財産もあるんですね。
毎日ご飯を一緒に食べる家族、
またそのような関係者との伝統的な行事、交遊、遊び。
精神的財産を築くためには、目先の損得に対して敏感では築けません。
他者を出し抜いてばかりではなおのこと無理です。
金品があればこその、交遊関係もあります。
でもそれではお金が失くなれば、その交遊関係は途絶えてしまうので、
心許ないですね。
金の切れ目が縁の切れ目なんですから。
物質的な財産と、精神的な財産のバランスを取ることが大事ですね。
両輪回ってこその人生です。
そしてその財産を次の世代に引き継ぐことこそ、中年オヤジの役割なんだと思うこの頃です。