閉店する

閉店する

カフエマメヒコ公園通り店が5月9日に閉店しまして。渋谷だけでも3回閉店を経験してるかな。ボクはお店を出す時も思いつきなら、閉める時も思いつきなんですね。基本的には何の統計もなく直感のみ。だから間違ってても、後悔も反省もなくて、この年になってもストレスや悩みってのがない。
ボクがよく言ってるキリストの言葉で「一粒の麦」っていうのがあるんだよね。これはボクの死生観で、一粒の麦が落ちて死んで初めてたくさんの麦になるってこと。ひとつのお店が無くなって、初めてそのお店でやろうとしてたことが豊かな実りをつけると思ってる。宇田川のお店は閉まったけれど、そこでやろうとしてたことが今度のMAMEHICOで実現できる。何なら全国にMAMEHICOを作ることを、何周か回って再現してやろうと。運気がよければ出来るかもしれないし、時期尚早で終わっちゃったら次の代が継げばいいと思ってるので。
閉店するって、ヒトでいえば死ぬってことだよね。終わることによって逆に増えていくためには、種子である必要がある。麦っていうけど豆でもいい。一粒の豆は食べたらそのままだけど、落ちてサヤになって実をつければたくさんの豆になるっていう。そう思うと閉店することはボクにとっては大事なことだね。
銀座と御影で始めるMAMEHICOは、会員がお茶が飲めてイベントに参加できるっていうイベントカフェにします。会費は取りますけど、そういう方々で支えられてるからボクらは自由に色んなことが出来るけど、もしかしたらまたカフェのくせに会員制なんてと批判を受けるかもしれない。
これからの時代は匿名の関係だけを作っているよりは、もうすこし気心が知れてる関係があった方が、何かやるときにお互い助けになるんじゃないかと。そんな実感があるので、この公園通りの次は二店舗同時ですが、匿名と実名のあいだの関係を築けるようなカフェを作ろうというのが、ボクの今の考えです。
Archive
カテゴリー