凸凹夫婦

凸凹夫婦

昨日、大阪在住のいかひこ塾生が夫婦で東京に来たので、皆でちらし寿司を食べながら話すという会をやってね。凸凹夫婦っていいな、と思ったという話。

奥さんがちょっと抜けてて、旦那がしっかりしている。旦那は何年か前に転職してね、新しいところで働いてるけど、このまま働いていてもいいのかなと思っていたと言う。

以前、ボクが奥さんに「お店やったら?」と言ったら、やる気になったんだけど、奥さんが旦那に言ったところ、どえらく反対された。でも、日々の積み重ねの中で検討してみようかとなったらしく、昨日会った時は、むしろ、旦那の方がお店をやることに前向きだったんだよね。

旦那さんは石橋をたたいて渡るタイプ。「お店やらないか?」と言われても、ほいほいとやらず、資金繰りや、物件探しや、いろんな事を考える。奥さんは深く考えないで、やったらおもろいかなと思うタイプ。

自分の得意不得意が凸と凹に組み合わさっている夫婦というのは、傍から見ていて二つで一つ、まるで匂玉みたい。凸凹なんだけど愛があるなぁって。相手が凸であるってこと、凹であるってことを明るく認めているのがとてもいいなぁと思ったんだよね。

生きてれば思いがけないことがあってね。平時の運航に慣れて、しっかりしているヒトほど、緊急時はおろおろする。逆に平時はあまり深く考えないようなヒトはおろおろしない、前向きに考えようとするんだよね。だから、お店を立ち上げるときなんかに、普段は役に立たないと思っていたヒトが案外役に立つことってあるよね。

自分と真逆のヒトを排除せずに、ユーモアと愛情をもって寛大に自分のそばに置いておくということが出来るのは、何事にも代えがたい優れた資質だと思うよ。そういうヒトは何をやっても上手く行く気がするし、いざという時、色んなヒトが助けてくれると思うんだよね。

でも、会社というシステムでは、そういうヒトが生きにくくなっている現状もあるのかなと、考えさせられた次第であります。

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