MAMEHICO①

MAMEHICO①

ボクは喫茶店が好きで、昔からいろんな喫茶店に行って、ひっそりと通い続けていた。もしボクが喫茶店をやるなら、そこはプライベートな空間ではなくて、「ここはどっか公共の施設かな」と思うようなパブリックな感じをやりたいと思ったんだよね。そうでありながら、どこかちょっと個人がやっているお茶目さというものが出るようなお店がいいなと。

そして、カフエマメヒコというのを2005年の7月1日から始めたんですよ。

2011年の震災の前後で世の中が変わってきた。いわゆるナショナルチェーンが怒涛のように、すごい数出来たわけ。そういう中で、自分たちの店の必要性というものを考えた。

「マメヒコ良い」と言ってくれるお客さんは少なからずいて、その「良いと言ってくれる人」と「売り上げが立つ」ということは、極端にいえば反比例した。
少数の何人かの顔見知り、近くなっているお客さんは、マメヒコのやり方にすごく賛同してくれているけど、その人達だけがお客さんでは営業が成り立たない、ということが17年間続いた。

その中で、僕は「人」というものをよく知ったし、お金がなかったから端から端まで自分の手でやらなくちゃいけなかったから、おかげで、あ、そっか、これなら自分でできるなというのがあった。
連続ドラマ「ノッテビアンカ」を作ることとか。

コロナが影響していることもあって、公園通り店が閉店することになって渋谷を出た。

次の新しくやるお店については、お客さんも自分事として捉える、自分たちの居場所として必要と感じてくれるような店づくりをしようと思った。お客さんと関係性の中で店づくりが出来る、みんなで参加してやってもらえるような「メンバーシップ制のイベントカフェ」という形にしたいと思った。

こういうお店を日本中に作りたい。

今、カタカナの「マメヒコ」からアルファベットの「MAMEHICO」にして、神戸の御影と、銀座に開店して、これからどうやっていこうかと試行錯誤している最中です。

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