イエスと病人

イエスと病人

ボクはちょっと変わった読書家で、小説はあまり読まないんですが、聖書や経典、図鑑、名言集には興味があって、割と好きで読みます。

生前のイエスについて研究している本を読むと、イエスの奇跡の中で圧倒的にこのヒトすごいと思ったのは、イエスが病人を治療して回復させる事なんだよね。
当時の本によれば、イエスが病人を治したことは一度や二度ではなくて、また、かなり信憑性のあることだそう。

まず、当時は病院がない。あったとしても、そこに行けるのはお金持ちだけ。更に病気になったのは自分の行いの悪さ、自業自得という考え方があったらしい。感染症もあったから、病人を汚れという形で排除する事もあっただろうし、非常に病人に対して冷たかったらしいんだよね。

そんな中、イエスは病人に一人ずつ向き合ったらしい。
ある村の少女は、出血が止まらない病気を持っていた。
彼女はイエスがその村に来たと聴き、とにかくイエスに一目会って自分の不治の病を治そうと、ヒトだかりをかき分けて行って、イエスの着物の端っこに触れた。すると、長らく悩んでいた出血が止まって治った。イエスは自分の着物に触れた女性を見て、「貴方の病気が治ったのは、私の力というより、貴方の信仰心が自身を救ったんだ」と言って、その村を去ったというエピソードがあるんだけどね。

病気を治すという事は、このイエスと病人の関係にもある様に、今もって変わらない気がするんだけど、イエス・キリストのようなヒトは、案外いないんじゃないかな。

医者にしても患者にしても、科学的なものに依存して、こうすれば治るという事にかまけてると、治るものも治らないし、イエスがその娘に、あなたの信仰があなたを救ったんだと言ったように、仮に医者じゃなくても親身になって深い所まで付き合ってくれて話を聞き、その上で何か提案をしてくれるヒトがいれば、身近なヒトを救ってあげる事ができる。

みんなイエスになれるっていう気がしました。

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