ルージュの伝言

ルージュの伝言

「ルージュの伝言」という歌がユーミンの歌にあります。
このルージュの伝言って何なのかと思うところがあってね。なんで唇って赤いのかな、唇って何かなって思うんだよ。

チンパンジーは人間に近いと言われているけど、メスは発情期にお尻が赤くなって大きく膨らんでくる。オスはこの時期のメスのお尻に興奮する。今、私とセックスすると子供が生まれやすい時期ですよということをメスは知らしめているというわけ。
そのことにイギリスの動物学者が着目してね、人間は服を着てお尻も隠しているから、男としては、いつこの女がしたがっているのかがわからない。そういう時に赤い口紅を引けば、性的にあなたOKよという印として赤い口紅を塗るんだと指摘してるんだよね。

唇って、哺乳類がおっぱいを吸うためにあるんだよ。その唇が人間だけは常に赤い、赤さが足りなければ、更に赤さを足すために口紅を塗ったり、頬にチークを塗ったりする。
赤は血液の色で、女性ホルモンのエストロゲンが分泌して、発情して赤らむ。だから血が巡っていることが非常に健康で、排卵日が近いことを指し示しているわけ。

コロナでマスクを外してくれって言っても外さないことの背景には、自分を性的対象として見られたくない、対象との中に優劣があって、容姿が良いヒトたちの方が社会的な地位も高いみたいなこと、社会的な変なヒエラルキーが強くあることが如実に示唆されていて、そういうことから自分の身を守るためには唇を赤く塗らない、マスクという形で隠せれば性的な対象に見られずに済むということが、少なくとも若い子たちにはある気がするんだよね。

そう考えると、口紅を塗ることは何か自分の社会的な地位、性的なものであることのひとつのサインであるわけで、ユーミンはそんな事を考えたわけではなく「ルージュの伝言」というタイトルをつけて古い歌として残ってるけど、今、別な解釈でボクの中に引っかかってる言葉だなという風に思ったりしたところであります。

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