notは使わない

notは使わない

notは使わないほうがいいね。

昔、マメヒコのテーブルに、塩コショウのボトルが置いてあったんだよ。
ニューヨークに住んでいた時に行ったお店の塩と胡椒の瓶のフォルムが可愛いらしくて、何瓶か買って来たんだけどね。
そのラベルそのままじゃ面白くないから、それを剥がして、ボクがそのラベルに一言書いて、自分で印刷して貼ってた。それを気づいて読んでくれるヒトがいて、反応してくれるもんだから、いつしか、メニュー替えの度にラベルを貼りかえるということをやっててね。

そのラベルに、「たばこは外のテラスで吸うと気持ちがいいです」と書いたんだよ。普通は、「たばこを吸ってはいけません」、「no smoking」って書くじゃない?
でも、ボクは、noとかnotは嫌なんだよ。なんでかって、それらは簡単だし、ダメの後を考えてないし、そこで話が終わっちゃうでしょ。たばこを吸わないで欲しいのはこっちの都合で、吸っても吸わなくても、お店に来てるお客さんには気持ち良く居て欲しいしね。

例えば、お母さんが子どもに「ゲームしちゃダメ、勉強しなさい」、「おもちゃを散らかしてちゃダメ」、「手を洗わないでご飯食べちゃダメ」などと、見たものにそのままnotをつけて言うだけなのも、お母さんは何も考えてないし、あまり効果もないと思うわけ。更にしつこく、うるさくガミガミと、あれはダメ、それはダメ、ご飯作ってあげないよとか、守らない時の罰則をキツくして、どんどんフィアーコントロールしたりね。

でも、notを使って言うよりも、「こういう風にしてみたら?」、「こっちの方が楽しいんじゃない?」って言った方が、やってみようと言う気になるでしょ。
これは国語じゃないかと思う。日本語の豊かさ。

言葉はもっと深いもので、ただあるものにnotをつければいいという事では、日本語の奥ゆかしさ、いい所を伝えていないと思う。
日本語の乱れでnotになっているのはどうかと思いますが、みなさんは、not、使ってるんじゃない?

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