バッハの器

バッハは、わりかし好きな作曲家でね。
いろんなジャンルに渡って作っていて、バロック時代を代表する作曲家だよね。本名はヨハン・セバスティアン・バッハ。ドイツで一番有名な作曲家じゃないかと思う。

バッハの人生は壮絶。生い立ち、人生がそのまま作品に出ていると勝手に思っていてね。だからバッハのことが好きなんだよね。

バッハは、1685年の3月に、ドイツのアイゼナッハという街で、8番目の子どもとして生まれた。父親は街のヴァイオリン奏者で、宮廷楽団ではトランペットも受け持った。バッハは、子どもの頃から母親に連れられて教会に通い、そこでオルガンを度々聴いていた。9歳にはお母さん、10歳にはお父さんを亡くして孤児になり、お兄さんと共に親戚の家に預けられ、音楽人生が始まる。

今でこそ、名作曲家と言われるけど、その当時は名オルガニストと言われ生計を立てていたわけ。
35歳までに子どもが次々生まれ、その半分は死んで、更に奥さんが突然死んで、4人の子どもを抱える男やもめになっちゃう。この時に、失墜の中作られたのが、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」。
そのあと、16歳年下の女性と再婚をして、次々と子どもが生まれるも、死んでしまう。
今より子どもが育ちにくい時代だったとしても、心中穏やかでいられるかな。この最中に、商売としても、自分の思いの丈の表現としても膨大な曲を作っていくわけ。

その中で作った曲の一つが、「主よ、人の望みの喜びよ」で知られているカンタータ。
生前は、この曲はちっとも評判にはならなくて、亡くなって100年経ってから発掘され、この曲にスポットが当たったわけ。
これほどの自分の生い立ちに悲しみが寄り添っていながら、お金のためではなく作品を作り続けるバッハは、とても強靭だし、頭がいいなと思う。
その子ども達が、のちにバッハの名声を凌ぐほどの作曲家になったことも凄いなってボクは思ってるんですよね。

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