男の子の母

神戸のお店で、ヒトに会って話をすることが多いです。

その中で、年配の感じの良いヒトの話を聴くことがありますが、「男の子の母ですから」ということを聴いて、「なるほど、むむむ」と思ったんですね。

その女性が、子どもをどう育てたかという話になってね。子どもに限らず、旦那さんに対して、女である私は一切、仕事や何かには首を突っ込まない。自分はとにかく、毎日、男のヒトに美味しいもの、清潔で心地よい空間を提供することだけに特化して生きてきた。それ以上でもそれ以下でもなくて、旦那が外で何してようが知ろうとも思わないと。

自分の息子に対しても、やがて世間のものになってしまうから自分の物ではなく、何の固執もない。とにかく自分は男の子の母なんだと。そういうもんでしょ?って言われたんだよね。

なかなかそういうお母さんって少ないんじゃないですか?と言うと、そう?だって、私は軍人の家に育ったからと言ったんだよね。

家族でも役割があって、父は父、母は母、子は子であると、特に男の子は社会のもので、母親である私が何が出来ようかというようなことを、言っていてね。なんともいえない思いになった。

まずは、自分の身の回りを清潔にしましょう、食生活を含め、潤いを持ち、整えていきましょう、その集合体が家族、社会なんだから、そういうことを疎かにして社会はどうの国がどうのと言いなさんなという感じの方が神戸には随分とおられます。

保守的と言えば保守的だし、実にごもっとも、その通りですよねとしか言いようがない。

何を青臭いことを言ってるんだと思われてるんだろうなと思ってね。ちょっと顔を赤らめることが多々あるけどね。

一方、東京はそんな現実の実感もない街になっているのは事実なわけで、こういうお母さんがいることすら分からないというお母さんもいっぱいいることと思う。

そういうお母さんを持つ、ボクらと同世代のヒトは、今の世の中をどう見ているのかということについて、これまた興味が尽きないのであります。

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