2023年の振り返りについて

「ワタシは音楽を続けたいのです。
だけど自分の生活もある。
だから手っ取り早く、お金を稼いで、
スキマを縫って、音楽を続けているのです。
だけど今の仕事をしていると、
きちんと音楽と向き合う時間がない。余裕がない。
それがいつも、歯がゆいのです」

そうはなす知人がいました。
ボクは「なるほど」と相槌を打ちます。

「いまの日本は、年寄り世代が詰まり息苦しい。
政治も経済も、やつらのやりたい放題だ、
若いボクらは搾取されてるだけなのだ、
チャンスもなく、夢も希望も無い、チクショー」

そうはなす知人がいました。

「そんなこと、口にすんなよ、
どうせこの国は終わってんだからさ」

その知人の周囲は、さらに冷ややかです。
ボクは「たしかにね」と相槌を打ちます。

「そんなことは無理だ、理想論だ、現実的ではない」

と決めつけ、自分をがんじがらめに縛り付けてるヒトと話すとき、
ボクは自分だったらどうだろうと考えます。

今年のボクも、不可能な局面にたくさん置かれた気がします。
渋谷から銀座に移ったのも、なかなか壮絶でした。
神戸でお店を開いたけれど、ヒヤッとすることがいつもある。
頑張った結果、不可能なままだったことも、たくさんあります。

だけど。
だけどですね。

年の瀬迫るいま、今年一年を振り返ってみると、

「思いがけない運もあった。
見知らぬヒトの優しさもあった。
考えもしなかった抜け道にも気づけた。
不可能というのは、自分の決めつけにほかならない。
いつも自分の思い込みを外さないといけないよな」

そんな風に思います。

世界は愛に満ち溢れている。
この世に起きる、すべてのできごとは、
ボクを幸せにするためにしか起こらない。
そして、この文章をほくそ笑みながら読んでる、
すべてのみなさんは、ボクの味方でしかない。

タハハハ。
ハッハッハッハッ。

なんとこの世界は明るいことでしょう。

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