「場を創る」について

福岡県の糸島に来ています。
9月にMAMEHICOを開店する予定でしたが、諸般の事情で(笑)、11月のはじめになりそうです。
なかなか、大変です。

さて。
東京ではない地方都市でMAMEHICOをやっていく場合。
様々な立場のかたと話をすると、ボクたちに期待されているのは、どうやら珈琲を飲める場所を新しく作ることじゃなくて、なにかしら地域に貢献する、コミュニティを形成してほしい、そういう場になってほしい、というものです。
「そういう場」が少ないと。

たとえば。
「地元で暮らすヒト」と「遠方からそこに足を運ぶヒト」。
「その街で働くヒト」と「そこで学ぶ学生」。
「その街の生産者」と「その街の消費者」。
といった具合に。

普段なかなか顔を合わせないようなヒト同士も、MAMEHICOができて、つながる機会が持てたら。
つながったヒト同士が親しくなって、新しい何かを始めたりしたら。
なんと素敵なことでしょう!!

そういった場所として機能してほしい、そんな期待をもってもらっているのはわかります。
群馬の桐生もそうだったし、神戸の御影もそうだった。
そのために、安心で安全な食べ物を提供したりするだけじゃなく、イベントをやったり、webマガジンを作ったりしているんです。

で、実際はどうか。
そんな、あなたねぇ。
そう簡単にはいかないんでありやんすよ。

まず。
地元の人達にボクらのことを知ってもらわなくちゃいけない。
MAMEHICOのすごく得意な部分もある。
MAMEHICOのすごく苦手な部分もある。
得意なことはできるし、苦手なことはできない。
それを知って、理解してもらわなくちゃいけません。

一方で、その街のみなさんに対しても、ひとりずつ何が得意で、なにが苦手なのかを知らないといけない。
いろんなイベントに参加してもらって、そのなかで、互いの素性を知ってもらわなくちゃいけない。
人間同士だから、期待していたのに失望することもあるし、誤解しあう部分もあるだろうし。
時間をかけてやってくしかないよなという感じです。

お店を始めれば、回すだけでも大変ですから、ほんと助けてもらうしかない。
でもそのとき助けてもらうなかで、互いの素性を知ることもあるから、困ることも必要だなと思う。

ある程度、コミュニティが作れている東京は安泰なのか。
そんなことはありません。
長くいるヒトがいればいるほど、新しいヒトは入ってきにくくなるものです。
そうならないように、新しいヒトでも参加しやすいイベントも打たないといけない。
新しいヒトにも、MAMEHICOとはなにかと説明しなくてはいけない。
そう、「手間」と「ひま」がかかるのです。
こうやれば、うまくいくという法則があるわけでもないし、誰でもいいわけじゃなく、これはボクじゃなきゃできねーよなという部分も、かなり多いなとも思う。

いまボクと一緒に活動してくれるヒトを募集しています。
毎週書いているこのメルマガにピンときたヒトは、MAMEHICO宛に連絡ください。
お茶でも飲みながら、世間話をしましょう。

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