思考停止の罠

今、いろんな情報が飛び交っていて、世界は大きく変わろうとしている。

誰かが言ってることに、賛同できる・できないはあるけど、ボクは、やっぱり自分が見たもの、体験したものしか基本的には信じられないよなと思うんだよね。

人間は組織を作って、それが長く続くと碌なことがないということは歴史が証明している。今、組織があちこちで綻び始めて、いよいよ持ち堪えられなくなってる感じだよね。

スマホで情報を見ている若いヒトは、組織そのものがダメだと思っているヒトが多い。一方、小さなところで1人でやっても自己満足で、世の中のためを思ったらなるべく大きい組織の中で世の中を変えていくことが大事なんじゃないかと思っているヒトもいるよね。

例えば、自分の意に反することが組織の是だとして、それが嫌だと思いつつも、仕事だからしょうがない、指示に従っただけ、国が進めていることに乗っかっただけという風に考えがちになる。

集団で何かをやると、自分の良心、倫理が麻痺して、最終的には考えることすらやめて思考停止しちゃう。

それは、真面目でいい人ほど、そうしないとやっていけないので、そうしてしまう。よかれと思ってやっていることだからこそ、余計にタチが悪い。

最近の話では、袴田事件という冤罪事件があったけど、国や検察側は、立場としてはいまだに無罪だと思っていない。

でも、1人の裁判官は、立場としては死刑執行の判決を出したけど、個人としてはどう考えてもおかしいと表明した。それが死刑判決を再審するきっかけとなった。

疑わしきは罰せずという言葉があるけど、証拠がなければ罪には問われないという鉄則を破って、今回みたいなことは起きているわけでしょ。

そういう意味では、どこまでもヒトは間違うし、でも2代3代の長い目で視ると、正しい方向に戻ろうとするのもヒトだよね。

人間の思いは、1代だけではなく、2代3代と残って引き継がれて、次の世代の人生を決めていくってことあるからね。

人間の思いは複雑で深いものだなと思う。

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