根と裏の はなし

紫香邸で今、庭の大改造をやってます。

伸び放題になっていたものを切ったり、その中でも大きくなった木を抜いて、処分したり移動したりしたんだけど、その中で気づきがあってね。

庭には石があるけど、それは大きくてとても重そうに見える。一方で木は見た目軽やかで、さほど重そうに見えない。ところが、石は見た目ほど重くなくて、木は見た目に相反して重い。根が張っているので重くて、その重さに驚かされるわけ。

これって物事を示唆しているな、と思うんだけど、普段生活していても、根っこの方は注目しないで、見た目のわかりやすさだけでいろんなものを判断しちゃうことってあるよな、って。

最近、SNSを見てると、政治のことも芸能界のことも、実はね、という裏の話が非常に盛んだけど、ボクは、根と裏は違うなと思ったんだよ。

家の表玄関と裏玄関、影と日向、北と南、などという、表と裏の話は、表層的な話だと思う。

一方、人間は生き物だから少なからず根というものがあるとボクは思う。

他人と仕事をしていても、このヒトの裏よりも根っこってなんだろう?ってボクなんかは関心がいくんだよね。そのヒトの持っている根深さ、生い立ち、トラウマ‥

根の部分がそのヒトの行動や考え方にどれだけ影響を与えているのか?そのヒトのルーツというのはやっぱりあるだろうとすごく考える。

根の中に良いことをしていこうという部分があるヒトは、そのヒトに表と裏があったとしても、信用に足る。

例えば表が桜の木だということは、地下には桜の根が埋まっているということ、桜の木にバナナは実らない。根が土から養分を吸って実をつける。いきなり実から始まる植物なんてない。

ヒトの本質、深い部分というのは性根だよね。

実際、庭仕事をしてみると、重たそうな石と、木の根っこ、どっちが厄介かと言えば根です。

なんか、人間の性根について考えちゃうよね。

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