相関関係と因果関係

世の中には相関関係はいっぱいあると思うんだよね。

例えば、数学の点数が上がると理科の点数が上がる、運動をたくさんすると体力がつくとかね。こういうのは相関関係で何かと何かの関係性だよね。

その中に、例えば、気温が上がるとアイスの販売数が上がる、みたいに、相関関係の中に一部因果関係が認められることがある。

この二つをごっちゃにしてるヒトが、多々いるんだよね。

例えば、ある栄養士が、太ったヒトの間食の内容を調べたところ、その太ったヒトがいつもノンカロリーのお茶を飲んでいることがわかった。栄養士は、そのヒトはそのお茶のために太ると思い、太ったヒトに、お茶をやめるように言った。その結果どうなったかというと、太っているヒトは更に太った。

つまり、太ったヒトは、これ以上太らないようにジュースじゃなくお茶を飲んでいたんだけど、それを知った栄養士は、お茶を飲むと太ると取り違えた。栄養士は相関関係と因果関係をごっちゃにしているということ。このように、相関関係を因果関係だと取り違えることは、いろんなところであるよね。

例えば、デパートの広告費をかければ、売上げが上がるという相関関係が認められた場合、それを因果関係と思ってしまったらダメだよね。

なぜなら、売り上げが上がって利益が出るから、広告に投資できるわけで、逆に売上げが立たないと、広告を打つ元資がないわけで、売れてるものほど広告費をかけられるということだから、因果関係というよりは相関関係であるということなんだよ。

この区別がイマイチつきにくいから、この相関関係と因果関係はすごくヒトを騙しやすい。

相関関係を取るためのグラフはいくらでも捏造できて、あたかも捏造した相関関係のグラフを使って、因果関係があるように訴えちゃうというのかな。

小麦を食べるとアトピーになる、食生活を改善するとアトピーが治るとかは、それだけじゃなく、他にも複数の因果関係がある。世の中は複雑なので因果関係を認められるのは非常に難しいことだと思う。

ヒトの話にしても、どんなデータや本を読んでも、相関関係はあると思うけど、因果関係があるとまでは思わない方がいい。

そしてあくまで、因果関係の話を聞いた時は疑って、話半分に聞くことが必要なんだなと思いますね。

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