「執着しない」について

ボクの周りには女性のスタッフがたくさんいます。まぁ彼女たちの失敗は豪快で、もうほんと、ほとほと呆れます。

ただボクはスタッフの失敗に対して、怒鳴るでもいらつくでもなく、「もう、なにやってんだよ、けど、仕方ないか」と済ませることが多い。

すると周囲のスタッフからは、「井川さんてなんか、ヒトに対して寛大ですよね。ワタシなら許せないな」と言われたりもする。「怒りをどうやって無いことにしてるんですか」と尋ねられたりもする。「んー、怒りかー。怒りねー。どうだろう。あんまり怒りないかなー」って答えたりなんかすると、「あなた仙人かなんかですか」って笑われたりします。

なんていうのかしら。そもそもみんな、他人に対して期待しすぎじゃないのぅ、って思う。他人に対し、「こうあってほしい」という期待。仕事だから当然と言えば当然ですけどね。

望んだとおりの結果を生んでくれることに、強くこだわればこだわるほど、それが得られない時は(ていうか大概の場合、望んだとおりにはならないので)、苦しみでしか無いと思うのです。

その苦しみは場の空気に悪い影響を及ぼします。ボクの仕事は場の空気を作ることだから、場の空気を壊すヒトに対しては、たとえ仕事ができても、その場から去ってもらったほうがいいと思ってる。

他人に執着していいことなんて無い。だって他人なんだから。期待しなければ、思いがけず自分の思う通りに動いてくれた場合、ヤッターラッキーと感謝できるものです。

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