メキシコに来ているんですが、旅行先では街路樹を見ます。
いつも日本ではその街路樹のショボさに、日頃からがっかりしているので、海外に行くと、ここぞとばかりに街路樹を観察します。
「木というのは大きくなければ木とは呼ばないんだ。大きな木のそばに人が佇む。それこそを『休』むといのだ」
大きい木を見ると興奮します。ボクだけでしょうか。ここメキシコも大きな木が街なかにいっぱいあります。それに比べて、なんで日本の街路樹は、あんなにもみっともないのでしょうか。
メキシコで見て楽しいのはフィカス属です。フィカス属とは、いちじくのことです。
いちじく同様、切ると白い液が出る植物。
このフィカス属は、日本の観葉植物の定番中の定番なので、名前は知らなくても、見れば、あぁ、あれねと、よほどの鈍感じゃない限りわかるはずです。
植物に興味があるとかないかは関係ありません。
いま公園通りに置いている植物も、ウンベラータとアルテシマで、どちらもフィカス属です。いわゆるベンジャミン、ゴムの木もフィカス属です。
これらの観葉植物がオフィスのトイレの前とかに置いてあって枯れてたりすると悲しいです。
ベンジャミンに似せた、プラスチックの植木ももっと悲しい。
さて、ここメキシコに来ると、もうやたらにベンジャミンがでかい。そして命にあふれてて美しい。ベンジャミンが、我が世のごとしの生命感です。
エトワール・ヨシノはいまの日本の憂い歌が多いので、今度は『ベンジャミンの嘆き』という歌を作ろうかと思います。