ゲーテ診療所「ゲーテ先生のコーヒーマンボ」の脚本を書き終えました。
今回の見所はなんと言っても、音楽家の丸山和範さんです。
ボクらは愛称を込めて丸さんと呼んでいるんだけど、
もう丸さんは、ほんとに面白いの。
この丸さんが今回、マメコ・セレナードというラテンミュージシャンになります。
このマメコ。最近、悩んで、夜も眠れないことがある。
それは、頭の上に突然『豆』が落ちてくること。
不思議なことに、ブラジルの『カリオカ豆』というお豆がポツン、ポツンと落ちてくる。
それをマメコは、豆の神様の祟じゃないかと恐れている。
そこにゲーテ先生がやってきて、マメコを救うというお話です。
丸さんがマメコになりきれたら、とても面白いと思う。
丸さんの音楽的才能はほんとに、とてつもなく素晴らしいものがあるし、
性格もキュートで、だけど思考はぶっ飛んでて、
そういう丸山さんをボクはとても魅力的だと感じているのだけれど、
それを、台本という枠の中に閉じ込め、
普遍的な形に収められるかは、とても未知数です。
ヒトに寄るということは、リスキーなことだと思います。
それでも。
やっぱりボクは出会ったヒトと、「形あるなにかを創る」のが好きなんです。
出会いから向こう見ずなことを起こし、それが結果として、
多くのヒトを巻き込み、そして心にさざなみを(良いことも悪いことも)立てたとしても。
少なくとも、ヒトとの出会いでしかなにかを創りたくないんですね。
そうやって出来たものに賛否があるのはしょうがないことです。
また出来たものを継続しながら、アップデートできるか、
それもまた別の話です。
会社を作ったときもそうだし、
カフエ マメヒコを始めたのもそうだし、
クルミドコーヒーを作ったときもそうだし、
ハタケマメヒコを始めたときもそうだし、
とんかつマメヒコ?を始めたときもそうでした。
そして映画を作ったときもそうだし、
ゲーテ診療所を作ったときもそうです。
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そのすべての弾は、トリガー引き金となる『ヒト』がいて、
放たれたのでした。
そこに意味なんかないんです。
ほんとうは、間もなく閉める宇田川町店は、
2013年の時点で閉める計画でした。
ただそのときはマメヒコ飯店の閉店、公園通りのオープンと重なり、
どうしても経営上の資金繰りの関係で閉められなかったんです。
それで改装した宇田川町店で、
ボクはゲーテ先生をはじめたんです。
それは、なににおいても増原英也さんとの出会いがあったからです。
11年続いた渋谷でたくさんのヒトと出会い別れました。
出会った人全てとできれば、咲かせた花は咲かせ続けたいと思っていました。
けれど、それは無理というものです。
宇田川の終わりは、ゲーテ先生です。