ボクがマメヒコをやるようになって、
シンプルな食べ物を提供することと
ビジネスを両立することの難しさに何度も直面しました。
何度も絶望するたび、勝手に励まされていたのは六花亭です。
北海道のマルセーバターを作っているお菓子屋さんですね。
六花亭は建築も素敵なんです。
柏の大きな扉が自動ドアだったりね、かえで蔦が建物に絡まっていたり。
音楽ホールを作って音楽会をやったり、子供の詩集なんかも出していたり、
茶室や陶芸の窯ももっていたりね。
とてもボクは六花亭に憧れていました。なんかただ羨ましいんですよね。
六花亭のお店にいくと、店の隅にひっそりと看板が出ているのです。
そこにはこう書かれています。
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店はお客様のために
毎日たくさんのお菓子を製造していますが、
お召しあがり頂くのは、あくまでもその中のひとつです。
お客様にとって、その大切なひとつのお菓子が
いい加減な製品では許されません。
私どもは、お菓子の販売にあたっては『満足保証制度』を取り入れています。
お口に合わない、いつもとちょっと違う、どんな理由でも結構です。
ご満足頂けなければ恐れ入りますが現品をお持ちください。
交換、返金、その場でご希望どおりに対応いたします。
お菓子の製造にあたっては岩波新書『食品を見わける』(磯部晶策著)
にまとめられている良い食品の四条件の定義を基本としています。
1.安心して食べられること。
食品添加物について考えるとともに、
食品衛生の基本から安全を追求する。
2.ごまかしのないこと。
偽和、不当表示にとどまらず、
一切のごまかしを排する。
3.味の良いこと。
化学調味料や、表示上で「天然調味料」と呼ばれるものなどによる
安易な味付けに依存せず、原材料と技術の調和による美味を生み出す。
4.品質に応じた妥当な価格。
どんなに良くても品質に比較して
不当に高い価格は失格と考える。
六花亭
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マメヒコがね六花亭のようになることはできないけどね。
なんかいいなぁ、すごいなぁと、いまでも憧れています。
ちなみにお菓子では、◯△□というクッキー缶と、
雪やこんこ、チョコマロン、大平原が好きです。
マルセーバターサンドは好きじゃないです。
とりわけ◯△□ はね、賞味期限が短くて。
そこがすごい。
お菓子のネーミングもいいし、全部手書きのタイトルがまたいんだよなー。