マメヒコの井川とクルミドコーヒー、
胡桃堂喫茶店の
店主影山知明さんとの対談です。
(影山知明)
井川さんはぼくの人生を2008年~
あらぬ方向へと導いてくれた
張本人であります。
以来、井川さんとはよく会い、
よく話をしてきました。
一緒に話をした時間を集計するアプリでも
あったなら
ぼくの人生においては井川さんがダントツの1位。
その長さはもちろんですが
その中身の濃さ、気付きの多さ。
それは、井川さんが、自分とはまったく違う
タイプだからということも
大きく作用していると思います。
ゆえ、今の自分の大きな部分は
こうした井川さんとの関わりによって
できていると言って、過言ではありません。
マメヒコに興味が持てなくなって、
「こんな店、どうにでもなれ」とほっといた時期がありました。
ところが親がなくとも子は育つ、とは言ったもんで、
ボクがいなくても勝手にマメヒコは育ったわけです。
育ったというのは、マメヒコらしさみたいなものが育まれたという意味です。
じゃあ、誰が育てたかっていうね。
スタッフの中にボクに代わるリーダーシップを持ったやつが現れたとか?
そうじゃないんですね。
お客さんが店を育てたんだと、ボクは思ってるんです。
うちのトイレはいつもきれいですけど、なんでそんなにきれいかって言ったら、
それはお客さんが使うたび掃除してくれてるからなんですね。
店のオーナーがやることなんかとくにないや、
今でもそう思ってるのはそのときの体験があるからです。
なんか始めようと思ってるなら、とにかく早く扉を開けたほうがいいよ、
歩き出したほうがいいよ、と言いたいのね。
やってみなけりゃわかんないんだから。
ボクだってまさかお客さんがトイレ掃除するとは思わなかったわけでさ。
ボクにもなんかやりたいんだけどって相談するヒトがたまに来ますよ。
もちろん話は聞いてあげます。
こうしたらってアドバイスしたりもします。
水だけは差さないようにする。
だけどなかなかやらないね。
やるリスクもあるけど、やらないリスクもあると思うけど。