マメヒコの井川とクルミドコーヒー、
胡桃堂喫茶店の
店主影山知明さんとの対談です。
(影山知明)
井川さんはぼくの人生を2008年~
あらぬ方向へと導いてくれた
張本人であります。
以来、井川さんとはよく会い、
よく話をしてきました。
一緒に話をした時間を集計するアプリでも
あったなら
ぼくの人生においては井川さんがダントツの1位。
その長さはもちろんですが
その中身の濃さ、気付きの多さ。
それは、井川さんが、自分とはまったく違う
タイプだからということも
大きく作用していると思います。
ゆえ、今の自分の大きな部分は
こうした井川さんとの関わりによって
できていると言って、過言ではありません。
収録の朝から、少し元気のない影山君。
長く付き合っているので、なんとなくわかります。
あっ、いやなことあったねーと。
こういうとき、彼は決まってとくになにかがあったわけじゃないといい、
だけど続けて自虐的な話をしてくれるのです。
今回もそうです笑。
なにもそこまで話さなくてもいいよってはなしをしています。
これは「ありのままの自分を見てほしい」という純粋な少年の気持ちの顕れでもあるし、
かといって、なにもかも赤裸々かというとそんなことはない。
大人としてのリップサービスだったり、フィクションだったりもするのです。
頭がいいですね。
ボクは常日頃、人間とはほんとうに複雑だなと思うのです。
何でもかんでも金や数字で勘定する世界の住人は、
人間とはツルンとしたムキたまごみたいだと思うでしょう。
シンプルなルールの上で勝った負けたとやっているのですから、
世界には説明のできないものなどないと思うかもしれません。
それは、そういう風に育ったからそうなってるのですが、
どっこい、年取ったりすると、
急に複雑なものに惹かれたりもするから、人間とは複雑です。
本当の人間は、善も悪もごちゃまぜ、
男も女もごちゃまぜ、美しいことも汚いこともごちゃまぜ、
神秘もエロスもごちゃまぜです。
ボクは自分の複雑さを持て余していて、少し絶望しているくらいのヒトのほうが好きです。
いびつな自分は、本当はどこに立っているのかさえ、よくわからない。
、、、美しいと思います。