第7話-Act.3と第8話-Act.1 配信されています

こんにちは、制作の坂本です。
第7話 Act.3は既に公開されていますし(↑)
第8話 Act.1が配信されました(↓)
ついに最終話に突入!!

第8話、エキストラというか、脇役(特に京浜クリーン関係者)の登場が
ぐっと増えています。この脇役を演じてくださっている方々は、
「恐怖の臨時稿」(監督が閃いてその場で書き下ろした原稿。
その場で覚えて、その場ですぐにカメラがまわる)にも対応できてしまう方々。
演技が光ってますね~!
京浜クリーンのスピンオフの映画くらいは作れそうなストーリーが見えますね。

そして、シーン替わりがさらに多くなったので、
見ていて全く飽きないなぁ、とはたまた感じています。
短いシーン数が多い=撮影は大変、で
撮影して、ほんとうにすぐに配信になっているので、
どのシーンもばたばたした記憶がとても生々しく甦ります。

実は、先週の日曜に、
ノッテビアンカはクランクアップを迎えました。
カワセミ公園でクランクインして、
同じ場所でのクランクアップ。
悲願がかなって、この梅雨時に晴れたのです・・・!

昨年の8月のクランクインのロケは、
なーんにも分かってなくて、
集合もままならず、雨にもうろたえ、
準備不足も甚だしかっただろうな。
昨年の8月と同じ方々に、エキストラを頼んだけれど、
クランクイン日と今とでは何が違っているのか、
怖くて聞けませんでした。笑

ロケとはどんな作業が必要かと、
簡単に書き出してみると―。

台本ができたら校正をして、
(台本は所詮文字にすぎず、現場と映像が正義だと思い始める)
役者やスタッフのスケジュール確認をして、
(メイン役者は勝手にある程度スケジュールを組んでしまう苦笑)
エキストラをどうにか捕まえて、
(友人知人に片っ端から連絡する笑)
ロケスケジュールを組んで、
(難しいパズルをやってるようなもので本当に頭痛くなる笑)
ロケ地を探して場所によっては予約をして、
(役者とロケ地の両者が都合の良い日はなかなか一致しない涙)
台本届いたら配ったり送ったり。
(第8話は出演者が増えていて追加発注しました・・・)

さぁいよいよロケだ!となったら、
(毎度わたしの連絡時間は深夜となる。苦笑)
小道具やら消え物やらを確認して
(小道具は盛大な借り物競走をしてるようなものである)
自分が出役だったら衣装を考えて、セリフを入れる。
(「クミ」役ばかりは誰も代わってくれない・・・。)

当日は、SDカードとバッテリーを持ったか確認して、
(これらの忘れ物が1回もなかったことに心底安堵してる)
機材車の予約をしてもらって、機材を積み込んで
(荷積みとは、筋トレとパズルです)
稀に私も予約と運転をしてみたりする。
(車を所有してないのです)

現場に着けば、
カメラやったり、音声やったり、照明やったり、
記録やったり、コールやったり。
芝居場つくりや、小道具セッティングもやって、
一方で「クミ」役になって、演技をしたりもする。

ロケが終われば、
バッテリーやタイムコードを充電して、
(なんだかんだ40個くらいある)
データのバックアップや変換やチェック。
(データ管理は3人体制。これだけはミスれない)
次回のための小道具整理もしておく。

その他も細かいことは山ほどあって、
ビニール傘についた桜の花びらを剥がしたり、
割れた機材ボックスを買い直しにホームセンター行ったり、
地面に這いつくばって三脚のネジを探したり、
都内の桜が撮れそうなところをあちこちロケハンしたり、
京浜クリーンの制服を大量に洗濯したり
・・・名のつきにくい作業が圧倒的なのです。
雑用の累積で、制作は成り立っているといった感じでしょうか。

とてもちっぽけな規模ではあるけれど、
映像制作で必要なことは、
脚本・監督以外、わたしは一通りやらせてもらったなぁと思っています。
もちろん全部ひとりきりでやったわけではなくて、
どれをこれも誰かしらとの共同作業。
ドラマは本当にひとりでは作れないものだと、
しみじみと実感しますね。

ノッテビアンカには、
気力も体力もぜんぶ限界まで注ぎ込んだし、
やり切ることは出来たなぁ、と思っています。
いちばんの奇跡は、本当に撮り終えたこと!
「頑張ります」でしかなかったけど、
本当に参加者全員の「頑張ります」で乗り切ったんだと思う。
で、フルパワーでロケを重ねているうちに、
ちょっとずつ鍛えられて
第1話から変わっていったことが、
第8話では浮彫になっていると感じます。

ノッテビアンカをやると決めたのが昨年の7月のことだから、
やっぱり1年かかりましたね。
ノッテビアンカを「みんなで創った」と言わなかったら、
何をもって「創る」といえるのだろう。
それくらい、私たちが創ったものです。

ご存知の方も多いと思いますが
9月からMAMEHICOが、神戸と銀座に2店舗オープンします。
MAMEHICOの運営メンバーをご覧いただければ、
https://www.mamehico.com/members/
ノッテビアンカのクレジットで
名前がいつも載っているヒトばかりであることに気づくでしょう。
MAMEHICOを創る、っていうのは
毎度のロケの延長線上にあったんだなぁ。
MAMEHICOの一部になるだなんて、
微塵も考えたことなかったなぁ。

ノッテビアンカを創った2021~22年は、
嘆きたくなるようなことばかりの憂き世であり、
何も定まらない浮き世だとも感じています。
西洋の意味づけ、理由付けの文化からみると、
こんな日本の文化は不明瞭でしょう。
実はそれ自体ちゃんと論理構造をもってはいるけど、
とても言語化がしにくい。
言語化できないからといって、ないわけではない。

長い時間をともにして、同じ目標に向かって共同作業をして、
共通認識が蓄積されてきて、ようやく生まれるものがある。
専門家なんて誰も参加していなくて、
「みんなで創った」ただそれだけなのです。
そう考えていくと、ノッテビアンカは、
とても日本的に創られているなぁとしみじみ思いました。

それでは、また来週~!(いや、数日後・・・?)

気づけば夏野菜の季節に。いったい、いくつのおにぎりを握ってくれたんだろう。
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