遠足
遠足っていうのは、元々ハタケマメヒコという形で、北海道の帯広、千歳、月形で、自分たちでハタケを借りて豆を作るということを10年近くやってるんですけど。その中でどうしても手伝ってもらう必要があって、遠足という形で募集したところ、大変奇特な方々が集まって、参加してくれることになったんですよ。
それがきっかけで、東京で国分寺崖線を歩く遠足をしたり、先週の日曜日はわざわざ店を休んで、うちのスタッフといつものメンバーと初めての人も交えながら遠足をしたわけよ。ボクは座持ちはいいからね。何かを見たらそれをこうじゃないああじゃないって喋るから。それがみんなの見識になってるかは知らないけど。とにかく行き当たりばったりなんだけど、道中で食べた草餅と豆大福ときな粉団子、これが美味しかったね〜!参加したヒトは皆頷いてると思う。お弁当はボクが作っていくんですけど、公園でゴザを広げて。公園の水でお茶とかコーヒーを淹れたりもする。今回は4歳の子が参加してくれたので4歳の歩調に合わせざるを得ない。でもその子がいたおかげで、ボクら大人もそれほど疲れず、救われるところがあるってことがとてもいいと思う。誰一人途中でこれって何ですか?と言うわけでもないから。
ボクはこの遠足、つまりは徒歩旅行ってのはとても大事だと思ってる。ある本に、徒歩旅行とは、最終目的地が決まってなくて、歩く度に新しい世界を知覚してそれと親密に関わりながら通り抜ける運動という定義だと書いてあった。目的地がはっきりしてることは、ボクはしても意味がないと思う。でも、規定のストーリーにはめられて育った人はこの徒歩旅行の意義に耐えられないかもしれないね。
まあなんとなく程よく参加して楽しかったねって思えるようなことなので、それでやってると集まってくるヒトってのもいると思うしね。それがセレンディピティだから。そういうヒトたちと一緒にやってるのが遠足でございます。