社会的処方
この前、新聞で見た「社会的処方」という言葉が気になってるんですよね。
新型コロナウイルスの中で貧困や孤独の問題が深刻化していて、それを何とかしようという対策の一つとして政府が閣議決定をしたと。その中に、社会的処方という言葉が盛り込まれているニュースだった。
孤独、孤立、心身の不調を訴えているヒトに、医療と、地域のサークルや居場所が、お互いに連携し、助け合っていこうと。例えば図書館で健康相談が出来るようにするとか、カフェで定期的に保健室を開催しようとか書かれてた。
これは、MAMEHICOでやっている事と非常に近しいと思った。
何日か前、ボクの雑話会に、お医者さんや学校の保健室の先生が参加されてね。今のコロナ対策については非常に憤懣やるかたないという思いや、子供たちへのコロナに対する影響、その後を心配する声なんかも聞いたりしたけどね。
MAMEHICO銀座でも、お医者さんに毎月講義を持っていただくことが決まっている。ボクらも、お医者さんとカフェを繋ぐ役割りをする予定だよ。
アトム化が進んでいて、孤独を感じているヒトが多い。そのヒト達を政府が支援していこうという事については、ボクはいいんじゃないの?って思う。
ただ、ボクが引っかかるのは、お前が言うなよという気持ちがどっかにあってね。
いろんなものがシステムになり形骸化して、医療に過度に依存、期待している今の制度や、状況そのものが孤独や孤立を生んでいるんだと思うんだよね。
昔は、町場のヒト達、人間関係が人々を支えてきた。カフェ、お店、居酒屋なんかが支えて来たのに、そこに対していろいろ関与して町場の経済を立ち行かせなくして、昔からあった場所をどんどん減らしているのはお前達だろと。
社会的な処方を政府主導でやっていくという事ではむしろ解決しない。政府のやっている事が真逆であるという違和感がこの記事にはありました、というボクの主観でした。