自由は自由か

いま、社会は資本主義で、競争社会ですから、勝ち負けや競争から外れてしまったら、自分の居場所はなくなるんじゃないかという大きな不安が蔓延してる様に感じます。

ボクらのような個人店がどんどんなくなって、大きいチェーン店が主流になっている。でも、若いヒト達はその事自体に何の問題があるの？と思ってるよね。

ボクは自由というものは非常に大事なものだと思っている。

自分はカフェをやりながら、YouTubeというプラットフォームを使って配信していたり、少ないスタッフでお店をまわすのにamazon、SNSを駆使したりしているわけで、自分たちの自由というものはそういうグローバリズム、GAFAによって実現できていると思うけど、こういうものに依存しているヒト達は果たして自由なのか？という事をボクは常日頃考えているわけ。

もし、自由だとしたら、どうしてこれほどまでに東京のヒトは暗い顔をして会社に行っているの？今のGAFAが進めているような風潮、個人主義は、しがらみも何もなくなってバラバラのアトムになっているわけで、それは果たして自由なのか？とボクは思う。

コロナ禍になって、全体主義に傾いていると思うし、コロナに限らず、自由という言葉を使った全体主義がずっとこの国を蝕んでいるとボクは思っている。自由というかたちを進めている結果、ボクらは極めて不自由になっているんじゃないかという気がしてなりません。

じゃあどうしたらいいのかというと、基本的には依存しない、自立する、口車に乗らないということだよね。

まもなく個人営業の喫茶店も無くなるでしょう。喫茶店というかたちではない、何か一つの小さな共同体、コミュニティとして生き残る事はあっても、お店としては、通常のやり方で生き残るという事は、ボクはないと思う。

ボクは経営者でもあるけど、飲食店として生き残ることを考えると、何らかの次の時代の匂いをかぎ取ってそれをお店の中に忍ばせなきゃいけないなと考えております。